『チームスポーツに学ぶボトムアップ理論』 畑喜美夫
広島県立広島観音高校を全国総体初出場で初優勝に導いた畑喜美夫氏の著書。公立高校が全国大会で初出場初優勝を飾ったことは快挙であるのだが、その手法も注目された。
選手主体でチーム運営を行い、対戦相手の分析から自チームの戦術、スターティングメンバーまで全て自分達で決めるという「ボトムアップ理論」である。
現在では、あらゆるスポーツ現場で見られるようになってきたが、その走りとなったのは間違いないであろう。そのボトムアップ理論の仕組みについて分かりやすくまとめられているのが、この一冊。
2冊のノートの使い方、全員リーダー制、目標設定の方法、オン・ザ・ピッチとオフ・ザ・ピッチの連動、挨拶・返事・後片付けの重要性など、サッカーに限らずあらゆるスポーツの指導者にも参考になる内容になっている。
すぐにボトムアップ理論の全てを取り入れるのではなく、取り入れられるところから取り入れていけばよいという手軽さも、ボトムアップ理論の特徴である。
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