『ベースボールインテリジェンス』 川相昌弘
巨人、中日で主に内野手として活躍した川相昌弘氏の著書。
通算533犠打という世界記録を持つ川相氏だが、バントの技術はもちろんのこと、守備(基礎、連携)、打撃、走塁についても詳しく項目立てて解説がしてある。さらには、心の持ち方についてまで言及しているため、ただの技術書ではなく野球選手としての在り方まで参考になる。
現役時代から頻繁にメモを取り、野球ノートを書くことを日課にしていた筆者。
どちらかと言えば小柄で恵まれた身体をしているわけではない筆者が、巨人という伝統のある球団でレギュラー定着を果たし、ゴールデングラブ賞まで受賞した裏側には、このような弛まぬ努力と頭を常にフル回転させながら野球に取り組んできた背景がある。
高校球児にもぜひとも読んでもらいたい一冊である。