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『101回目からの甲子園』 手束仁
2018年夏に、全国高校野球選手権大会は100回目の節目の時を迎えた。大阪桐蔭と金足農という対照的な2チームによる決勝となったが、大いなる盛り上がりを見せて、大会は閉幕した。そして次なる100年へと向けて、高校野球は動き出した。
そんな高校野球の次なる100年に思いを馳せ、高校野球の光と闇に迫った一冊。
「球数制限」「野球留学」「特待生制度」「不祥事」などの問題に言及している点については、他の高校野球評論誌などでも目にすることはあるが、高校野球と新聞社などのメディアとの関係、その歴史などについて詳細に述べられている点については、自分の知らないことも多く、大変納得させられるものであった。
早く本来のありのままの高校野球の姿に戻ってほしいものである。