『明徳義塾・馬淵史郎のセオリー』 田尻賢誉
2022年夏の甲子園で全国優勝を果たし、その後も2010年から2017年まで高知県大会を8連覇し、8年連続で甲子園に出場した明徳義塾高校の野球部監督・馬淵史郎氏の指導論を〝セオリー〟という形でまとめた一冊。
球界屈指の理論派で知られる馬淵監督であるが、勝つ確率を上げるためにここまで考えているのかと、甲子園で高い勝率を挙げている理由も頷けた。
試合の采配のことについてだけではなく、起用する選手の特徴、日頃の練習からこだわっていること、相手チームの観察や分析、リーダーとしての在り方など、ここまで馬淵監督の指導論を公開している書籍は他にないのではないだろうか。
どちらかと言えばヒール役になることが多い馬淵監督ではあるが、そんな馬淵監督の見方が変わる一冊であった。