『野球のまち 阿南をつくった男』 田上重之
2021年夏、第103回全国高等学校野球選手権大会において、徳島県立阿南光高校が徳島県代表として出場した。
徳島県の阿南市にある公立高校であるが、この阿南市には、全国で唯一「野球のまち推進課」がある。この野球のまち推進課の初代課長として、阿南市を「野球のまち」とPRすることに尽力したのが、著者の田上重之氏である。
田上氏は、阿南市に早朝野球や草野球などを楽しむ野球選手が多いことに目を付け、JAアグリあなんスタジアムを活用して、少年野球の全国大会や障がい者野球、還暦野球や長時間野球などの様々な大会を開催した。また、モンゴルとの交流やセンバツ出場校の合宿誘致などを企画し、見事成功させた。
また、観光施設「89番野球寺」やおばちゃんチアリーダーチーム「ABO60」など、多くの魅力ある施設やイベントを立ち上げ、阿南市に多くの経済効果をもたらした。
ぜひ一度阿南市に足を運んでみたい、と思わせられる内容であった。