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長打と短打のBLASTデータの解説

こんにちは、練習改革byMizunoです。今回はトライアウトリーグの試合で、測定したBLASTデータを解説します。
長打と短打で、BLASTデータがどう変わったかを確認して、ぜひ個人個人の目標設定に役立ててください!
例えば、大学生の打者が木のバットで自分がどういう打球を飛ばしたいか?自分の打撃スタイルは何か?を考えるに当てって、
この記事のBLASTデータを参考にしてください。


【JWLの紹介】

JapanWinterLeague(以下、JWL)約一ヶ月、トライアウトリーグが開催されました。そこで、試合と練習でBLASTをはじめとした各種機器で様々なデータを取得しております。そのデータはスカウティングのために公開。そして、試合の動画も公開されています。
参加選手は社会人野球、独立リーグに所属している選手が中心で、全員木のバットを使用しています。
JWLの情報に関したは、公式サイトやSNSは下記を確認ください。
JAPAN WINTER LEAGUE2023 lit.link(リットリンク)

また、こちらのnoteも参考にしてください。

【対象としたデータ】

約1ヶ月の試合データの長打と短打データを対象にしています。
長打は、本塁打、3塁打、2塁打をすべて含んでいます。
短打は、外野への短打のみに絞っています。
その上で、長打と比較を行いました。
そして、その時の打球角度を3つに分けました。打球角度は地面と平行なライナーの打球を0度基準としています。
①20度未満②20度以上~30度未満③30度以上


本記事の分析分類

※各選手が個人個人のバットで使用しました。

【バットスピードのデータ】

BLASTで測定されるバットスピードはバットの芯の速度になります。ヘッドスピードではありません。

・長打と短打の比較

表のデータを上下で比較するとわかるように、長打と短打ではバットスピードに差があります。このデータを目安にして、自分が短打を狙うべきか、長打を打つためにはどれくらい目標と差があるのかを考えてみてください!

・長打内の打球角度比較

表を左右で比較するとわかるように、長打は打球角度を上げるごとにバットスピードを大きくする必要だとわかります。
フライを外野手に捕球されないするどい打球速度になるには、バットスピードを大きくする必要があります。

具体的なデータと実際の動作のイメージをつかむために、典型例を紹介します(実際の試合の動画です)。BLAST数値を確認してみてください。

【身体の回転によるバットの加速の大きさ】

長打と短打では、バットスピードと同様に差があります。
身体の回転を使ってバットを加速させれれば、長打を打つ確率も上がると期待できます!

身体の回転によるバットの加速が大きいスイングはこちらです。どういう体の使い方をすればいいか参考にしてみてください。

【アッパースイング度】

長打と短打の比較、そして打球角度別それぞれアッパースイング度は大きくなっています。
バットスピードと合わせてどういうスイング軌道をすれば良いか考えていきましょう。

例えば、バットスピードが100キロであれば、短打を狙うためにアッパースイング度は10度以下にする。
105キロであれば、打球角度が20度~30度も目指す長打を狙うためにアッパースイング度は12度以下にする。
110キロであれば、アッパースイング度は15度程度にする。
などが今回の結果からわかります。

イメージにすると、下記のようになります。

試合で計測されたBLASTデータでの短打・長打比較

なので、まず対投手のフリー打撃やシート打撃でどれくらいのバットスピードを出せているのか、アッパースイング度を確認してみましょう。
確認したうえで、バットスピードが出ない原因を分解することで、長期や短期の目標をはっきりできると思います。


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