内野ライト

クリエイター

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マガジン

  • 少年野球の問題点

    少年野球(学童野球)の世界はなぜ問題だらけなのか。しかし掘り下げてみると「子どもの習い事」すべてに共通した問題であることが多い。大人のエゴが子どもをダメにする、それを皆さんと一緒に考えたい。

  • 【泣】少年野球に熱中した父親の末路(全28話)

    3人の息子との足かけ13年にわたる「少年野球生活」を振り返り、親が子どもの習い事にのめり込んでいく過程と、その愚かさ、切なさを等身大に描く。少年野球(学童野球)に関わるすべての大人へ。

  • 謝罪メール 全17通

    ある学童野球チームで起きた「豚丼騒動」。係の母が送った必死の謝罪メールをあなたは笑うことができるか?少年野球(学童野球)にかかわるすべての大人たちに贈る苦笑必至の短編メール作品。

最近の記事

【朗読】「少年野球という病」予告動画

 「少年野球という病」の配信が、12月2日(月)から、週2回ペースでスタートします。今回は予告動画となりますので是非ご覧ください!  「少年野球という病」は(上)(中)(下)3部作で構成されていますが、その(上)部分を朗読でお届けします。通勤中・就寝前など隙間時間に是非お楽しみください。  1話10分以下で全16回になる予定です。ちなみに(上)だけでもちゃんと完結しますのでご心配なく(笑)     学童野球・少年野球に今まさに関わっている皆さん、過去に関わった皆さん、そして野

    • 「少年野球という病」電子書籍化決定!

      かっこいい野球選手に憧れて、地元の野球チームに入った。 ユニフォームを初めて着た日、嬉しくて嬉しくて飛び跳ねた。 練習が終わっても、もっともっと野球がやりたかった。 暗くなるまで・・・と約束したのに、暗くなってもまだ帰りたくなかった・・・。 ーーーそんな子どもがある時、野球を嫌いになる。 いや、野球は好きだ。 野球は好きなのに、チームの活動には行きたくない。つまらない。 ---理由? そんなの、決まってるじゃないか。 「少年野球という病」に冒された大人たちが、そこにいる

      • 【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(終)

         【まとめ】は今回で最終回だ。  さて、最後に誤解のないように言っておきたいことがある。  まず私は、少年野球(学童野球)の競技人口が減ろうが増えようが興味がない。もし競技人口を劇的に回復させたいのであれば、タイパの悪い「野球」というスポーツのルールそのものを見直す必要もあると感じている。  また学童野球に限って言うならば、もっと細かくルール化をして、それに反したチームは出場停止にする厳しい措置が必要だろう。ルール化すべきことは色々あるが、私としては「一試合で、登録選手全

        • 【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(9)

           この【まとめ】記事も残り2回となった。  最後の記事に行く前に、ここで改めて少年野球(学童野球)において「試合で勝つこと」がどんな意味を持つかを考察しておきたい。なぜなら、これまで書いてきた私の記事をもし全面的に受け入れるとすると、多くの指導者がこのように疑問を持つと予想できるからだ。 「確かに大人が楽しみすぎてはいけないだろうが、では練習も試合も、ただ子どもたちを楽しませ、ヘラヘラ笑ってやれば良いのか。負ければ子どもたちは泣くのに、勝つための厳しさは受け入れないなんて

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        • 少年野球の問題点
          12本
        • 【泣】少年野球に熱中した父親の末路(全28話)
          28本
        • 謝罪メール 全17通
          17本

        記事

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(8)

           「なぜ自分はこの活動をしているのか」と自問自答ができる大人は、果たして少年野球(学童野球)の世界にどのぐらいいるだろうか。    疲れた中高年にとって仕事と家庭以外の居場所はとても貴重だ。  仕事の面では現役世代はストレスも多く、退職が見えてくる世代は寂しさしさと不安を抱えている。退職後なら自分が必要とされる居場所を切実に求めているだろう。そうした中高年のメンタルは休日の家庭では癒やされない。ゴロゴロしていれば疎まれたり、親の介護や自身の体調不安、お金の心配などが頭をかすめ

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(8)

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(7)

           少年野球(学童野球)の現場を改革したいのであれば、まずすべきことは指導者たちの意識改革だ。「それができれば苦労はない」と思うだろうが、肝心なのはアプローチの方向性と順番だ。  連盟が2023年春に、異例の通達を出したことは関係者なら周知の事実だろうが、あの程度の通達などなんの力も持たない。  なぜなら、今現場で好き放題やっている大人たちの多くは「説教されることが大嫌いだから少年野球で威張っている大人たち」だからだ。そんな彼らを上から目線で指導したり、講習会を開いてキレイご

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(7)

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(6)

           では、「身勝手な大人たちの快楽主義」によって子どもたちが犠牲になっているのは少年野球の世界だけだろうか。  もちろんそんなことはない。子どもの習い事の現場はどこも同じような問題を抱えているはずだ。剣道クラブでは誰が団体戦の主将をやるかで一喜一憂しているだろうし、小さなバレエ教室だって発表会で誰が主役をやるかでピリピリしているだろう。  チームスポーツだろうが個人競技だろうが武道だろうが芸術だろうが勉強だろうが、習い事をしたばかりに大人たちの身勝手な快楽主義の犠牲になってし

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(6)

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(5)

           少年野球を取り巻く大人の問題は、チームの指導者や保護者に限ったことではない。審判や大会運営者のコミュニティにも大きな問題がある。  その一つに、若い後継者が現れないことがあげられる。  後継者が現れない原因の一つは、彼らの排他的なコミュニティにある。  若い人(といっても40代)が入っても、気難しくプライドの高い高齢者たちのコミュニティに居場所を作れずすぐに去ってしまうのだ。  特に審判は「自分のさじ加減一つで勝敗を左右できる」という優越感とプライドを持った高齢者が多い

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(5)

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(4)

           わが子の活躍に一喜一憂し、のめり込んでしまう親の多くはレギュラーの子の親だ。  指導者の中にはそうした心理に漬け込んで「さあ、次の大会はどちらを4番にしようかな」などと飲み会の席で父親たちをけしかけてその反応を楽しむような人もいる。  指導者に取り入りたい親と、自分の優位性を誇示したい指導者は、結果的にWinWinな関係を築き、「なんとなくスルーされてきた悪」の伝統をしっかりと支えてきた。  ではその他の親はどうか。  レギュラーであろうとなかろうと、チームと必要最低限

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(4)

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(3)

           少年野球(学童野球)チームには「うちは実力主義で勝ちにこだわります」と明言しているチームもある。  そういうチームに自ら入った親子は別として、ほとんどの親は「子どもには楽しく野球をやってほしい」程度の気持ちで入団する。  ところがしばらくたって色々理解できるようになると、わが子の成長や活躍に一喜一憂するようになる。わが子がチャンスで打ったり、ピンチで素晴らしい守備を見せたりしたときの優越感と興奮、そして幸福感は疲れた中年期の親にとって最高のリフレッシュになるのだろう。だか

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(3)

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(2)

           少年野球(学童野球)の世界で「なんとなくスルーされてきた悪」とはなんだろうか。  それは「大人たちの快楽主義」だ。  少年野球を「自分の趣味」にしてしまった大人たちが、自分の楽しさばかりを追求して子どもたちの存在をながしろにしてしまった。子どもたちと関わる活動には「教育」の側面があるということを忘れ、自分たちがイキイキ活動する場だと履き違えてしまった。  指導者は試合に勝つことばかりにこだわり、保護者はわが子の活躍に自分を重ねてしまい、審判や大会運営者は自分の居場所を

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(2)

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(1)

          この【まとめ】は、2023年~2024年にかけて書いた記事だが、2025年を迎えようという今も、残念ながら状況はあまり変わっていないようだ。 早くこの記事が古くさく感じるようになってほしいものだが、とりあえず、少年野球(学童野球)の活動で何かもやもやとした思いを抱えている保護者の方や、心ある指導者の方に少しでも参考になればと願ってしばらく掲載を続けることにする。 私はこれまで、少年野球(学童野球)の問題は大人たちの問題だと発信してきた。己の日常に満足できない大人たちが、その

          【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(1)

          謝罪メール(17)

           総監督の勝俣です。先日の緊急幹部会議にてAチーム原田監督の交代が協議され、可決されましたのでお知らせいたします。シーズン途中ではありますがご理解いただければと思います。  次の監督が正式に決まるまでの間、私、勝俣が監督代行としてAチームの指導に当たります。よろしくお願いいたします。    この度の一連の騒動では、OB選手や関係者の皆様に大変不快な思いをさせたこと、改めてお詫び申し上げます。OB選手、関係者の皆様のご支援なくして現在のチーム運営は成り立ちません。今後ともご理解

          謝罪メール(17)

          謝罪メール(16)

           カレーではなくカレーうどんでしたね。大変失礼いたしました。 相談役 戸部                                                                

          謝罪メール(16)

          謝罪メール(15)

           坂崎さん、カレーうどんは全く失念していました。失礼いたしました。 名誉顧問 藤沼

          謝罪メール(15)

          謝罪メール(14)

           お世話になっております。  OB紅白戦の歴史についての資料を添付いたしますので詳しくはそちらを確認してください。手弁当から始まり、豚汁→カレーうどん→焼きそば→カツ丼と推移してきました。よろしくどうぞ。 審判部 坂崎晋太郎

          謝罪メール(14)