デート直前の上司からの進捗確認!必要なのはフェルミ推定だった!〜回答作成①〜
これまでのあらすじ
ゆみちゃんとのデートに向けて定時ダッシュしようとしたら、進捗確認で呼び止められたベースさん。速攻で対応してデートに行くために、フェルミ推定の要領で適切な回答を考えます。
ベースさんが置かれた状況や回答作成の検討方針は前回記事をご覧ください。
1. 前提確認
「デート直前の進捗確認、時間をかけずに終わらせたい問題」
この問題の前提を考えていきます。
前提確認とは、「問題解決のゴール」と「制約」を確認することです。
1.1. 問題解決のゴール
ゴールは当然、進捗確認を終わらせてデートに行くことです。
では、進捗確認が終わるとは、どういう状態なのでしょうか?
ここで、進捗確認の意味を、上司側の視点で考えてみます。
◼️上司が進捗確認をする理由
・タスクが期限内に終わるか確認する
・タスクが高品質に仕上がるか確認する
上司の仕事は、我々下々のマネジメントです。任せた仕事が“期限内“に“高品質”に仕上がることを確認し、どちらかが未達になりそうならテコ入れをします。逆にいうと、どちらも達成できそうなら安心して帰らせてくれます。
というわけで、今回のゴールは、
「タスクが期限内に高品質に仕上がることを示し、上司を安心させる」
です。
1.2. 制約
制約は短時間で進捗確認を終わらせることです。
ここでは5分(ベースさんが話す時間が1分、上司が話す時間が4分)としましょう。
2. 回答の構成要素の確認
さて、期限内に高品質に仕上げることを示すには、なにを回答すればいいのでしょうか?ベースさんは以下のように考えました。
◼️期限内に高品質に仕上げることを示すのに必要な要素
・タスクの現状と完了状態のギャップ
・ギャップを埋めるためのタスクの進め方
・リスクと対策
・最終的な完了予定日と次のチェックポイント
期限と品質の仕上がりはタスクの進め方で推し量るしかありません。
進め方の説明には現状と完了状態のギャップを理解してもらう必要があります。
また、進め方自体に破綻するリスクがないか考えておくことも必要です。
期限通りに終えて上司のチェックに十分な時間を取れることも大事です。
これらに納得できれば、上司は帰らせてくれるはずです。
この中で一番大事なのは、今回の場合、タスクの進め方です。マネジメントに必要な期限と品質を推し量る要素ですから。
これは、あくまでも「今回の場合」です。タスクを進めるのに十分な時間があった場合、しっかりと進捗を伝える必要があります。今回はタスクを振られてから30分しか経っていないこと、30分で終わるわけない仕事量だったので、進捗がなくても許されると想定されます。
次回は回答作成をします。上司が何を話したくて声をかけたのか推し量り、適切な回答をして、ゆみちゃんに会いに行きます。
3. フェルミ推定が最強
今回やった前提確認や構成要素を考えることは、フェルミ推定の基本的な考え方です。仕事もさっさと終わらせられる、フェルミ推定最強説。フェルミ推定は以下で解説しています(そのうち、もう少しわかりやすく修正したい)
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