子どもの生きる力を育む『対話の授業』始めました!【後編・感想】
対話の授業担当のおとわです。
授業終了後、お礼文として感謝の言葉と感想を通じて、子どもたちから「質問」をいただきました。
質問への回答は、子どもたちに送った文章そのままにしています。
【疑問解消】子どもたちからの質問と回答
<質問への回答>
Q.なぜ、音羽さんはこの仕事をしたいと思ったのですか?
A.「この仕事」を具体的に聴ければよかったのですが、授業の中でお話しした仕事には二つありそうなので、二つお答えしますね。
「経営/プロジェクトコンサルタントの仕事」
→新しいことに挑戦する人を、応援して支えるシゴトをしたかったからです。
「対話の授業の仕事」
→自分が子どものころに、学校で教えてほしかったと思ったからです。
相手によって内容を伝えるのが難しい場面、相手の言っている内容が難しい場面に、色んな人と話しをする中でうまく言えない・うまく聴けないことがたくさんあったんです。
失敗する経験は悪いことではないですが、今日の授業のようなことを自分がもう少し早くできるようになっていたら、もっと色んな話を聴けたしもっと色んな話を伝えられたと思っています。
それを一人でも多くの人ができたらいいと考えて、このお仕事をしたいと思いました。
Q.対義語(反対語)を使っても、10個くらいしか質問ができないのですが、他に意識するといいことはありますか?
A.いくつかあります。
授業でやったことで言えば、
・相手の意見や単語を拾って質問を作る。経営コンサルタントは、会社の医者ですか?先生ですか?仲間ですか?→どういう医者でどういう治療をしますか?・・・
・最初に作った質問に、足したり引いたりして、似たような質問でも違うことを聴く。勉強した方がいいですか?→何を勉強した方がいいですか?→・・・
・対義語の種類を増やす。→目的と手段、個人と集団、質と量、好きと嫌い、やりたいとやりたくない、中と外、入口と出口、などなど
授業でやっていないことで言えば、
・関連語を使う。好きですか?好みですか?
・細かく具体的に聴いていく。何を勉強した方がいいです?→国語→国語のどういう内容ですか?→意味の読み取り→どういう場面で使うためにですか?→・・・
・ロジックツリーや因果関係図を使う。→インターネットや本などで調べてみてください!
Q.もっと話し方を上手にしていける「コツ」はなんですか?
A.一言で言えば、相手が・いま・何を・聴きたいか?を意識することです。
具体的には「興味・関心、好き/嫌い・やりたい/やりたくない、知っている/知らない・できる/できない」を見極めながら話すという感じです。
相手が知りたい事に答えてから、自分が伝えたい事を伝えるという順番が大事です。
「話しがしやすいな~」と感じる人は、こちらの興味関心のある話を聴いてくれる人が多いです。
知りたい事に答えてくれる人には話したい、聴いてくれたら相手の話も聞こうと思いますよね。
相手が聴いてくれる姿勢になっていないと、いくら何を伝えても伝わりません。なので、聴いてもらうためには、まずは相手が知りたい事に答える意識がとても大切ですね。
【感想】みんなの生の声(感想の現物写真)
感想や質問、そのままの言葉を色んな人に受け取ってもらえたらと思い、そのまま共有させてもらいました。
僕自身は大人になってコミュニケーションでかなり苦労したので、子どものころに自分自身がこの対話の授業を受けたかったという想いで設計・提供したいと思っています。大人もコミュニケーションに苦手意識がある方がたくさんいると思います。親子で一緒に学べるような機会が増えることを願って。
3回にわたる長文、ご精読ありがとうございました!
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Q.小学1年生でもできますか?
A.「伝える」と「聴く」は小学一年生でも確実にできます。
もっと言えば、幼稚園でも伝えるはできるので、字が書ければ言いたいことを書くことで頭の整理ができます。大人の価値観や先入観なく、年齢はあくまで参考程度で個人個人を見てもらえればと思います。
合意形成は過去に話した小学生との会話から、4年生くらいからはできると考えています。
Q.学生の状況に合わせて、難易度を高めたり、低く設定したりすることはできますか?
A.できますよ。対話のテーマも学生本人たちが持ち寄った方が自分事になるので、テーマを自分で出せることが望ましいですね。
話し合いたいことがあって、そのために対話の授業を学ぶという構成が本来の姿と考えています。授業を通じて学校の先生とも一緒に学び合いをして、日常の対話の中で使ってもらえることを目指しています。
Q.謝礼はどれくらい必要ですか?
A.交通費(必要に応じて宿泊費)はお願いしたいですが、非営利活動ですので現状は「言い値(0円でもOK)」で大丈夫です。
終わってからの効果や成果を見てもらってから決めていただく方が、気楽でやりやすさはあります(笑)
まずは、お気軽にご相談ください。
【対話の授業 音羽 真東(おとわ まさと)プロフィール】
1970年代東大阪市生まれ。八ヶ岳山麓・標高1000mに移住し、人口密度が都内の0.5%の地域で、家族と共に薪ストーブで田舎暮らし。
大阪の偏差値低めの大学を卒業後、PG/SEのエンジニアを経験後、大手や外資系の各種コンサルタントとして考える領域のプロジェクトを経験。
現在は、株式会社マネジメントに参加し、プロジェクトデザイン・プロジェクトマネジメントの技術でさまざまなプロジェクトに関わる。
また、みんなの政策シンクタンク・みんなのプロジェクトラーニングスクールを運営するNPO法人toiro commune designingにも参加し、地域の社会問題を解決する地域ファシリテーターとしても活動。
移住をきっかけに、都心とは異なる地方特有の問題の調査・分析をはじめ、ソーシャルデザイン・市民の政策シンクタンクなどの実証実験など、個人や地域のありたい姿をカタチにするチーム作り・プロジェクト化などで、非営利活動を通じて具体的な問題(地域の交通・空き家・リサイクル・子どもの居場所づくりなど)の解決にも取り組む。各プロジェクトはこちらから。
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