第1章 ナイフpart②『6つの煩悩その1「人脈」』
人生は選択の連続
選ぶことで、責任が付き纏い
その取捨選択を納得できるように
人はナイフでもの事を切り分けていく
前回も例えた「煩悩ケーキ」を
6当分にするならば以下の通り
1、人脈・・・友人、家族、恋人、子孫
2、金銭・・・数字で示すもの
3、時間・・・限りあるもの
4、美と健康・ルッキズムなんかも
5、やりがい・仕事、子育て、社会貢献
6、心ゆとり・時間に近い概念だが、精神におけるもの
「あなたは今どれを満たしたい?」
私はプロフィールにもある通り
東京都江戸川区出身
山形、宮城、山形、岩手、山形と
東北を西へ東へ
地元に執着することは無かった
決して後ろめたさや、縁切りしたい
間柄があった訳でもない
小、中学校、高校、大学と
それぞれに同窓会の声はあったが
全てを断ってきた
今でもいくらでもよりを戻すことは
できるが、環境が変わるたび
人間関係も断捨離しているような
気分になる
まるでランドセルの荷物を
空っぽに捨ててから中学カバンに
持ち帰るようにだ
それでも、それぞれの時代
それぞれの土地で出会った
人脈と向き合えば
その当時の濃密な時間を取り戻す
私が思う人脈とはそう言うもの
かもしれない
友情、恋愛、師弟関係、親族
その分、一定の人間に
執着することがない
かと思えば孤立無縁を
貫いた訳でもない
結果的に38歳にして私は
触れてきた人脈データバンクは
同世代の5倍は多いだろう
小売という商売もそれを
助長させている
特に年上の人との繋がりが
好んで多いが
歳を重ねるごとに若年層との
面白さが最近は分かりつつある
15年前、小岩のダイナマイツという
ダーツバーで始めたダーツ
山形へ転勤してもダーツハイブ
コントロール、クローバー
link、ハラペーニョ、SKDF
宮城でも、ガーデン、エンドレス
ダーツ道場塩竈、ウェアハウス
結婚前までは狂ったように
毎晩遊び周り、ダーツばかりに
金を使った
北は北上〜南は郡山あたりまでなら
ダーツ仲間に一声掛ければ
寝泊まりには困らない人脈ができた
酒の場の付き合いなどとは
薄っぺらいかもしれないが
これが意外にも
学生時代の仲間よりも
密で、距離感の測れた
いい付き合いが多いのだ
時に大会での優勝を目指し
日が上るまで投げ込む日もあれば
馬鹿みたいに負けテキーラをかけ
遊び狂う
時にももクロのライブを
一緒に行っては
遠征と称して関東のダーツバーで
また人の輪を広げる
医者、土木関係、教員、
警察官、刑務官、公認会計士、
税理士、保育士、介護士、
板金、半グレのような、
水商売、風俗嬢、アイドル、
女優、芸人、小売、コンサル
実業家、不動産王、留学生、
天気予報士、フライトアテンダント、
商社マン、製造業、料理人、
家電量販店、ミュージシャン
オリエンタルランド社員、投資家
ウェディングプランナー、清掃員、
民生委員、NPO職員、市役所職員、
英会話教室、書道家、ダンサー、
薬剤師、金融業、市議会議員、
自動車も日産、トヨタ、ダイハツ、
イスズ、中古車ディラー、
車検会社、輸入車ディラー
トラックドライバー、カートレーサー
極め付けはジャパンラリーの
メカニックまで
上は74歳〜下は15歳
まるでとある資格取得専門学校の
ような
あらゆる畑の違う人間と
繋がりができた
酒を飲みながら投げる唯一のスポーツ
いや、酒飲んでる時点でスポーツと
言えるか定かではない
ダーツを覚えたことで得たものは
計り知れない。
相手がどんな人間だろうが
無人のボードを前に自分に
負けない精神力
続けることの難しさ器用さ
一人で戦うものであるが
仲間の存在のありがたさ
紆余曲折あり
10年ほど子育てをすべく
夜遊びを控えていたが
新築にダーツライブホームの
ダーツマシンを設置することになり
今年1月から再開し
スタッツ、レーティング、
そしてダーツを磨く日々
10年前に比べ
プレイヤー人口は増えていないのが
残念だが、当時からも金になる
スポーツでは無かった故
厳しい世界である
しかし、とある店に通うこと1ヶ月
22歳の保育士と
34歳のドライバー
35歳の土木業
ここのところ毎日のように
遊び歩く仲間ができた
いつまで続くかわからぬ
希薄な縁かもしれないし
いつまでも続く縁かもしれない
私は学生時分まで
ナイフで自ら人脈は
切り分けるものだと
思ってきた
しかしダーツに持ち替えた途端
人との繋がりは切っても
戻ることもあり
切らなくても、切れることもあり
切っても切れないことを知った
■使い道
出生、バックボーン、経歴
違う者ほど、また自らを
高みに連れていける仲間となる
■次回
ナイフPart③
『金銭』
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