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転職失敗談⑨ 縁がなかった。



次の日。

引きずるように出社しましたが、当然普通にふるまうことなどできません。

何も知らない上司が軽口をワタシとKさんに向かって話しますが、正直聞こえないふりをしてました。Kさんと普通に話するなんてもう無理だし、と。

Kさんはワタシの様子をずっと伺ってましたが、さすがに「なかったこと」には出来ないと悟ったのか、自分から上司に報告をしたようでした。
その後、急に背後から上司に声を掛けられ、

「Kさんから聞きました。昨日は自分がいない間に大変なことになってしまったようで、辛い思いをさせて申し訳ありません。」

先ほどとは打って変わって神妙な顔で言ってますが、もうね、起こったことは取り戻せないしね。。。とりあえず終わったらお話ししましょうか、と。




業務が終わった後、上司に見たことを全部話しました。バカ野郎この野郎言われた、一字一句もれなく。

「僕もかなりショックです。そこまで言うような人だとは思ってなかったんで。」

いや、あんたの10倍はワタシの方がショック受けたし。あんな修羅場。


そして、動悸や頭痛などの諸症状が発症してることも伝え、申し訳ないけど退職したいと申し出ました。

まだ人間関係もろくに構築されてない相手に対して、あんなことがあってこの先同僚としてやっていくことは無理だから、と。


再度上司は謝罪してくれた上で、前々からSさんとKさんにはわだかまりがあったことを自分も初めて知ったと言われました。

だから~、面接のとき念押して聞いたでしょ?人間関係問題ない?って。
やっぱりあったじゃんかぁって思いましたね。
ちゃんと把握しときなさいよって。

ていうか、5月から一緒に働き出して9月。たった四か月であんだけ怒鳴りつけるほど、何をそんなにいがみ合ってんだか。

本当に忙しい職場というものを経験してるから思うんだけど、人といがみ合うのって、実は暇な職場なんだろうなって思う。

いいねぇ。ラクチンな職場でって。くだらねぇ。



そして、実はKさんは別件でもパワハラ問題などを起こしていて、移動対象人員であることも聞かされました。

「早々にKさんは移動になると思いますから、なんとか退職は思いとどまっていただけませんか?
ばる郎さんの勤務態度を見ていて、ぜひ一緒に働きたいというのが我々の希望なんです。」

と。

いやぁ。。。

ワタシだって、ようやく落ち着いて働けると思ったのに、これだよ?

この職場の問題って言うより、自分の人生見つめなおしたいわ。

そんなことを思ったワタシでした。

とにかく、体調整えるためにもしばらく休ませてくれと願い出たところ、それはもう気が済むまで休んでもらっていいから。と言われたのが9月の末日のこと。

「期待して、戻られるの待ってますから。」

と言われましたが、

「期待しないでください。」

というのが、上司との最後の会話になりました。


それから2週間後。

漢方薬で2万のする漢方薬を飲んだり、人生初の診療内科に行ったりもして・・・つうか、そのおかげとも思えないけど、ため息癖も治まり、体調不安もなくなった頃、上司にLINEで連絡しました。

「やっぱりダンナの理解を得られませんでしたので、このまま退職の手続きをお願いします。」

と伝えました。

たった一か月しか勤めてない職場に対して、情もなんも二週間もすればすっかり無くなってたし。

向こうも期待してなかったのでしょう。「わかりました。残念です。」とは言われましたが、月末いっぱいで退職の方向で話は終わった。。。


と思っていたのですが、先週、

「Kさん退職させました。来月からまた働けませんか?」

と連絡が入りひっくり返りました。いや、もう辞めるって話で終わってたでしょ?って。

たぶんまた、Kさんは何かをやらかしたんでしょうな。それで急遽の退職と。


どうやらKさんの問題とは別で、ドミノ倒しのように他にも2人ほど退職希望が出されているらしく。

「危機的状態なんです!なんとかお願いします!みんなで待ってますから!!」

とか土下座マーク入れてるけど。

うん。知ってる。人がいなくなる辛さ。あれはほんっとにきっついよ。



なんでそんな火中の栗拾いに行かなあかんのよ。



「次の仕事が決まってる」とウソぶっこて丁重にお断りしまして、一昨日、制服を返しに行って無事終了。

あはは。

上司に会ったら「まだ戻ってもらう余地ありますからぜひ!」とか言われましたけど、いや、こっちには皆無だからって(笑)。


事件があったときは「なんでワタシにこんなことが!?」と落ち込みましたが、これって「縁」の問題なんだろなって。

縁がなかった。

それに尽きるかと。


さて。


長い前置きとなりました、ワタシの転職失敗談シリーズ。これにて終了。

ま、次も転職記録になりますが、次こそは転職成功談になりますように、自分に期待してようやくオンタイム日記を書きたいと思います。

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