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東京ゴッドファーザーズ

クリスマスから年末にぜひ見て欲しい、代表作「パプリカ」などで知られる故・今敏監督からの素敵なプレゼント。寒さも寂しさも、まとめてどこかへ追いやってくれる心温まる名作。

前から観たかった「東京ゴッドファーザーズ」がNetflixでやっていたのを見つけて、直ぐに見た。

2003年公開 マッドハウス

ギャンブルで身を崩したろくでなし・天涯孤独のオカマ・父と揉めた家出娘の3人のホームレスが、捨て子の赤ちゃんを拾うことから物語は始まる。

設定の面白さからか、冒頭からどんどんと物語に引き込まれた。

ストーリーは偶然が偶然を呼び、次々と予想外の方向へ展開されていくので、常にハラハラドキドキ!
合間に盛り込まれる、3人とそれを取り巻く人間たちそれぞれの人間模様。それらの描写は全て、人間への温かい眼差しに満ち溢れている。

物語の最後はハッピーエンドで、そしてまたしても幸せな偶然が訪れて、思わず笑って幕を閉じる。

けど、けども、ああ、今敏監督。
あなたはどこまでこんなに、人間を愛してたのだろう。

46歳という若さで彼岸を渡ってしまったあなたは、今生きてたらどんな作品を作っていたのだろう。
それを思うと最後にどうしようも無く泣けてしまう。

世界中に存する善きものすべてに感謝したい気持ちと共に、筆をおくことにしよう。
じゃ、お先に。

今 敏

今敏オフィシャルブログ「さようなら」より

この物語は、そう言って眠りについた、今は亡き監督からの素敵なプレゼントでした。

年末はどこか寂しさを感じる時期。
けれどこの作品の温かみに触れて、ぜひ多くの人に心をホカホカにして欲しいと願う。

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