自然を細かく描写し、その季節特有の風景とどこか懐かしいホッとする作風が特徴的な近野かずえさんの作品を鑑賞しました。
作者:近野かずえ
たけ👦
この作品に描かれている公園の芝生が所々、茶色や黄色で描かれていることにより、とても寒い冬のはりつめた空気感を感じることが出来ます。
それとは対照的に公園にいる子供たちは厚着をしており、とても暖かそうにしています。わたしはこの作品を見て、「寒さを表現する方法」は雪や氷だけではないという事がわかりました。
よく見てみると公園の奥の方のベンチで新聞を広げている人がいます。この人物は色を薄めにして描かれていることにより、より遠近感が伝わってくると感じました。
たけ👦
この作品を見て感じたことは左下にいる犬が女の子と向かい合い、首に赤い襟巻きをかけているシーンですが、後ろの石垣の上にいる猫と犬の目線がお互いに合っているように感じました。犬の真向かいにいるのは女の子ですがなぜか私にはこの犬と猫が何か目と目で会話し合っている、アイコンタクトをしている、そのように感じました。また女の子が何を考えながら、犬の首に襟巻きをかけているのかと女の子の表情も含めて作品を鑑賞してみると、とても面白いです。
たけ👦
この作品は嬉しそうに女の子が可愛い赤い襟巻きを肩にかけてこちらに向かって微笑んでいます。赤い襟巻きの表面の手編みをした毛糸の縫い目も細かく描かれていることにより、ふわふわとした柔らかい手触りのマフラーの感触がこちらにもはっきりと伝わってきます。
女の子の頭の上に広がる空の景色は下から上に向かってだんだんと青色が濃くなっていることにより、実際の絵の縦幅よりもさらに高さが広がって見え、それに加えて、薄くたなびくような雲も描かれて、寒い季節に特有な広く高い澄んだ空をとてもうまく表現されているなと感じました。