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細い線を多用した複雑で繊細な作風と可愛らしい動物との組み合わせが新鮮な星空久美子さんの作品を鑑賞しました。
作:星空久美子
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星空久美子さんの特徴である細い線を多用した複雑で繊細な枠線で描かれた花や植物はとても可憐で美しいです。作品の中に描かれている花々は手で触れるとはらりと花びらが散ってしまうのではないかと思わせるような繊細さ、儚さがあり、とても美しいです。
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目線を作品の下に移してみると可愛らしい動物が向かい合って立っています。お互い目を閉じてたたずんでいますがこの二人がどういう思いでたたずんでいるのかという事を想像してみると、またそこに無限のストーリー性が生まれてきます。
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作品は見る人の様々な解釈により、それぞれ全く違ったストーリーが生まれてくる、そこが私は絵画作品の面白いところであり、また絵画作品の創造性、可能性でもあると感じます。
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これらの作品もまた細い線を多用した複雑で繊細な黒い線とその背景の白の対比が美しいコントラストを編み出している作品です。作品に色を付けずにあえて白黒で表す作家さんにインタビューをしたことがありますが、あえて作品に色をつけずに表現することにより、印象を固定化することを避け、絵を見る人に想像の余地を与え、好きな色で見てもらいたいとのことでした。
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目線を下に移してみると、池の水面が描かれており、この波の表面の揺らめきが白と黒の陰影だけで非常にうまく表現されており、風のざわめきによりさざ波だっている水面や風の動きまでも想像させる力があります。
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下の絵も細い線をたくさん使い、複雑に絡まった木の根っこを表現しています。これだけの絵を描くのに、ものすごい集中力と時間をかけたのではないかと思うとまた作品の見え方が変わってきます。
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作品を横に見ていくと、どうやら複雑に絡まる木の根っこはネズミたちのお家、アパートのような集合住宅になっているのではないかなと感じました。
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そのように作品を見ていくとこの可愛らしいネズミたちは集まってご近所づきあいをしているようにも見えてきます。どういう内容の話をしているのか想像するととても楽しいです。
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星空久美子さん、素敵な作品をありがとうございます。
星空久美子さんの次の作品もとても楽しみです。