「三連休」【アニメと漫画と暮らしの日記】

9月16日(土曜日)

『食戟のソーマ』の7巻から13巻の途中までを読んだ。デパートの4階イベント会場に足を運び、昼飯を食おうとしたが、イートインスペースが満席でメシが食えない。やるせなくデパートを出て、セブンイレブンに行く。『食戟のソーマ』の作中でソーマが海苔弁を作っていたので、1つだけ陳列されていた海苔弁をレジに持って行った。
 昼からは何をするでもなく、競輪の「共同通信杯」の車券を外しまくるなどゴロゴロとしていたが、なんと中央競馬の「阪神ジャンプステークス」の馬券が的中し、三連休の競馬がロケットスタート的になる。枠連1点的中で約17倍はデカい。まさにロケットスタートである。……それから例によって以降のレースを全て外し、テレビを消すも、ベッドでゴロゴロと安定した気分だったが、俄かに空がゴロゴロと鳴り出して、雷の気配漂い、とても不安定な気分になる。しかしながらゲリラ豪雨などが襲わない内にイオンに行くことにして、3割引きのパック寿司と残り1本のノンアルビールを手中に収めてアパートに戻ってきたのだった。

9月17日(日曜日)

 午前2時半頃に起床し、朝風呂に入り、はてなブログを更新し、ブログの仕込みをする。仕込みが終わるとちょうど5時頃で、セブンイレブンが開店するので駅前に出かけていく。非常にカロリーの少ない冷やし蕎麦に唐揚げ丼のようなものをプラスしてレジまで持っていき、朝飯とする。アパートに帰り、朝飯を食い、そのあとでウダウダしていると、いつの間にやら駅前ベーカリーの開店時刻が近づいていて、慌てて荷造りをする。
 本棚の底のほうから竹田青嗣の『自分を知るための哲学入門』(ちくま学芸文庫)という本をすくい出し、駅前ベーカリーで読みふける。これは20代の時に読んでいた哲学入門である。著者の竹田青嗣の熱烈なアンチが大学の後輩に居たことを常に想い起こすのだが、後輩がどう認識しているかではなく自分の感じかたが大事なので、とにもかくにも駅前ベーカリーのイートインスペースで80分ほど再読を試みていたのだが、実のところ非常に面白く感じられたのである。<アリストテレス~トマス・アクィナス~スピノザ~ヘーゲル>というラインと<ソクラテス=プラトン~キルケゴール~ニーチェ~ハイデガー>というラインが『自分を知るための哲学入門』では対置されている、と思うのだが、竹田青嗣は後者のラインのほうを評価しているわけだ。そういったライン同士の優劣の比較が興味深かった。それにしても、デカルト・スピノザ・カント・ヘーゲル・フッサール・キルケゴール・ニーチェ・ハイデガーと、この書で紹介されていた哲学者の本を尽(ことごと)く読んできて、そうやって自分が生きてきたことに気付いて、驚愕する。
 イートインスペースでの滞留も80分がさすがに限度で、今度は自由通路を通り抜けてマクドナルドに入ろうとしたのだが、思わぬ大盛況でレジまでたどり着けず、お隣の某スーパーマーケットにおよそ15年ぶりに入店したのだが、イートインスペースなど店内に無く、イートインスペースがあったのは店外のなんとも微妙なスペースで、戸惑いつつも次の行き先を決めねばならず、そうだ運動公園の自販機でペットボトルでも買うか、と炎天下を歩いていったところ、なにやら運動公園の市民プールで今日は大会があるらしく、実は私はかつて水泳選手で、胸が騒いでしまったのか、観客席に続いている(と思われた)階段をひとりでに上がっていて、だけども歩を進めるたびに『これ以上はヤバいんじゃないのか』という理性と良心の声がして、素直に引き返し、自販機で天然水のペットボトルだけ買う。
 炎天下の中をフラフラしながら10時のイベント開始を待って、イベント会場の公園で思いがけない出逢いなどもあって、汗でビショビショになりながらも、やっとのことで昼飯を確保することに成功して、アパートに帰還できたのであった。

 パック寿司(鴨寿司)を食べたあとで、もやしラーメン2人前を作る。スマホを見ながら食べていたので、途中から麺が伸びる。しかし、このもやしラーメンは何故か口に残る味であった。
 そのあとは完全にぬるま湯モードで、青森競輪の「共同通信杯」を買いながらTwitterとYouTubeとウィキペディアの行ったり来たりを繰り返す。ぬるま湯に浸かり続けているうちに中央競馬のお時間となったのだが、特別レースの馬券を外し続け、おまけにローズステークスは時計の速すぎる波乱になり、明日のセントライト記念のセブンマジシャンという馬に全てを託すような様相になってしまう。

9月18日(月曜日、祝日)

 午前1時台に起床。ブログを更新し、ブログの仕込をして、音楽を流しながら夜仕事をしていると、いつの間にか朝6時前で、慌て気味に外に出る。セブンイレブンでざる蕎麦とサンドイッチを買う。蕎麦とサンドイッチを同時に食ったって良いじゃねえか。
 帰宅してサンドイッチと蕎麦を同時食いし、前売りの馬券を買っていたりしていたら、もう7時過ぎ。もう胃袋に何も入らないので、ローソンでコーヒーを買いイートインスペースで時間を潰そうとする。
 しかし、ローソンでコーヒーを買ったは良いものの、なんとイートインスペースのエアコンの電源がついていない。私はクレームをつけるような性質ではない。だから黙っていて、コーヒーを啜ると共に団扇を必死に動かしながら、読書を敢行する。魯迅の「藤野先生」という小説を読んだ。『そうか、「藤野先生」ってこんな話だったのか……』と思うヒマもなく、汗だくでローソンを退店。……頼みの綱のコワーキングスペースも閉まっていて、駅前を彷徨うが、イオンの食品売り場に活路を見出し、ボトルコーヒーを2本買って両脇に抱え、『プリキュアの放映が始まると同時にアパートに戻れる!!』と確信して駆け出してゆく。だかしかし、今日は言うまでもなく月曜日で、ニチアサキッズタイムの日ではない。しかもその事実に、アパートのテレビの電源をつけたあとで初めて気づいたのである。
 観念してイオンに戻り、フリースペースで今度は「眉間尺」という魯迅の小説を読む。題名の通り「眉間尺」という青年が主人公で、全4章立てなのだが、なんと眉間尺は第2章で死んでしまう。ここからはネタバレになるので言わないでおくが、近代文学には珍しく(?)気負ったところのない完全なる喜劇小説である。そういったものが書けるという面も、魯迅という作家の好ましさなのだと思った。
 
 

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