【バリアフリークイズ】車椅子利用者も楽しめる!観覧席設計の重要ポイントとは?
みなさん、こんにちは!今日は、みんなが楽しく過ごせる社会について考えてみましょう。特に、車椅子を使っている人たちも、みんなと同じように楽しめる場所づくりについて、クイズを交えながら学んでいきます。
さて、ここで問題です!
クイズ:
車椅子使用者用客席・観覧席では、前後の客席・観覧席の位置、高低差を考慮し、舞台やスクリーン、競技スペース等への[ ]を確保する。
さあ、どうでしょうか?答えがわかりましたか?
答え:サイトライン
正解は「サイトライン」でした!
でも、「サイトライン」って何のことでしょうか?簡単に言うと、「見る線」のことです。つまり、観客の目から舞台やスクリーンまでの視線のことを指します。
この基準が設けられた理由は、車椅子を使用する人が、前の席の観客に遮られることなく、舞台などを見ることができるようにするためです。
考えてみてください。もし自分が車椅子に乗っていて、前の人に視界を遮られてしまったら、どんな気持ちになるでしょうか?楽しみにしていた舞台やスポーツ観戦が台無しになってしまいますよね。
実は、この「サイトライン」という考え方は、日本だけでなく、世界中で重要視されています。例えば、アメリカでは「ADA(Americans with Disabilities Act)」という法律で、車椅子使用者の視線が遮られないよう、座席の配置や高さを細かく規定しています。
イギリスでも同様に、「Accessible Stadia」というガイドラインがあり、車椅子使用者が快適に観戦できるよう、サイトラインの確保を義務付けています。
日本でも、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを契機に、この「サイトライン」への関心が高まりました。新国立競技場をはじめ、多くの会場で車椅子使用者の視線を考慮した設計が行われました。
このように、「サイトライン」を確保することは、単に車椅子使用者が見やすくするだけでなく、すべての人が平等に楽しめる環境を作り出すことにつながります。それは、誰もが当たり前のように楽しめる社会、つまり「インクルーシブな社会」を実現する一歩なのです。
みなさんも、これからは劇場や競技場に行ったとき、車椅子使用者の席がどのように配置されているか、注目してみてください。そして、もし改善できそうな点があれば、周りの人と話し合ってみるのも良いかもしれません。
一人ひとりの小さな気づきや行動が、みんなにとって住みやすい社会をつくっていくのです。バリアフリーについて、これからも一緒に学んでいきましょう!
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注:この記事は正確性よりもバリアフリーに興味を持ってもらうことを主目的としているため、基準を少し編集しています。正確な情報は国土交通省(日本)や各国専門機関HPで確認して下さい。