合格したCGクリエイター検定エキスパートについての受験記録
こんにちは!個人制作という立場で好き勝手にゲームを作っております、自称ゲームクリエイターのまること申します。
今回はCG-ARTS主催のCGクリエイター検定について、受験の動機と、勉強方法と、合格後の気持ちについて書いていきます。これまで以上に雑記感が漂うと思いますがご了承下さい。
CGクリエイター検定とは
CGクリエイター検定とはCG制作や映像制作のスキルを証明する民間試験でベーシックとエキスパートの2種類の難易度から選択することができます。ベーシックはCG初級者を対象にしており、合格率は例年70%前後で推移しているので難易度は低い方と言えます。一方、エキスパートはCGをある程度学んでいる人(ベーシック合格者)や実際にCGに触れている人向けなのか、合格率は例年20~30%で推移。ベーシックと比べると難しい試験内容になってます。
試験は7月と11月の年2回実施されており、受験資格の制限はありません。誰でも受験できます。また難易度に関わらず全40問マークシート式なので心理的に受験しやすいと思います。
僕は2022年の11月にCGクリエイター検定ベーシックを、2023年7月に同検定エキスパートを受け、いずれも合格しました。その合格体験談を記録しておこうと思い、記事に残すことにしました。あまり試験に関する情報が出てこないマイナーな試験ですから。これからの受験生の参考に、少しでもなりますように。
受験の動機
そもそもなぜ受験しようと思ったのかというと、僕は元々ゲームクリエイターになりたくて、高校卒業後は専門学校へ行くつもりでいました。しかし親の反対にあってまったく分野の違う大学へ進学することになり、就職もゲームとはまったくの関係ない会社へ。
そんな状況にどうしても納得できず、40歳を目前に無理やり個人事業主としてゲームクリエイターになりました。しかし知識も経験もなく開業したので、知らないことが多すぎました。なので、ゲームを作る上での知識を体系的に習得したいと思いました。そこで色々調べていく中でこの試験を知り興味を持ちました。
CGクリエイター検定というだけあってCGを中心とした内容ではありますが、アニメ、映画、ゲーム業界で必要な知識はかなり網羅できると感じました。
知識を体系的に習得する方法としては、他には専門学校へ行くという選択肢もあったけど結婚して子どももいるし、該当する専門学校へ通うには車で片道1時間半かかるので、結構きついなぁと思い断念。あと、単純に学費がきつい…。
勉強方法
僕は最初にベーシックを受験したので先にそちらについて。ベーシックの勉強方法はベーシック用のテキストと練習問題集(ベーシック・エキスパート共用)がCG-ARTSから出版されているのでそれを購入。
ベーシックの勉強方法
勉強期間としては1ヵ月。試験1ヵ月前から勉強を開始しました。1日当たりの勉強時間は1~2時間。
まずはテキストを一通り、読み物を読む感覚で流し読みしました。150P位なので一日50Pずつ3日かけて読みました。そして「とりあえずやってみっか」位の軽い気持ちで練習問題集を開始。全3回分掲載されています。第1回から第3回まで、それぞれ40問~42問あり、合計で約120問の練習問題を試せます。
まずは第1回を一通り解いてみました。この時はまだテキストを軽く一周しただけの知識でしたが、それでも7割近く取れました。実際の試験の合格ラインは正解率7割と言われているので、この時点で「イケる!」っていう感触を持てたので、更にやる気になりました。
間違えた問題は解説を読んで理解し、次は正解してやる気持ちで頭に詰め込みました。第1回の問題をこなした後は、もう一度テキストに戻って、最初から読み直しました。今度はテキストのどの部分が出たのかが何となくわかりながら読めたので、1周目より頭に入っていったかも?
この時点での反省点としては、テキストを読んでから問題集に行くのではなく、いきなり問題集を解いてみて、どんな問題が出るのか、どんな知識が問われるのかを、最初に確認してからテキストを読み進めた方がよかったと思いました・・・。また、それが試験勉強の王道スタイルだとも後で知りました。
全3回分の練習問題をこなしたあとは、もう一度テキストに戻って読み直し。今度は練習問題を一通り見た後なので、どんなところが問われるかが解ってきた。練習問題で見た箇所は下線を引いたり☆マークを付けていきました。
※余談ですが、初めてテキストを読むときはマーカーも下線も引かない方がいい、というのが持論。初めて読むときは何が重要で何が重要じゃないか判らないので、マーカーや下線が多いだけのまとまりのないテキストに仕上がってしまう可能性が高いです。
そうして、練習問題の2周目を開始。今度は第1~3回とも、8割の正解率。さすがに初見じゃない問題なので解けるようになってきた。この頃にはテキストを読み返す時も重要な個所に絞って読むなど、時間短縮できるようになりました。
試験10日前に練習問題の3周目を開始。今度はいずれも9割以上正解できるようになり、外した問題も解説を読み返すと「あ~、そうだったぁ…」って腑に落ちるところまで知識を吸収できました。
そして試験を受け、合格しました。自己採点の結果、正解率は40問中32問の8割だったので、余裕と言えば余裕で合格、といったところでしょうか。
エキスパートの勉強方法
ほぼベーシックと同じ勉強方法ですが、エキスパート用のテキストを1周して練習問題をこなして、解説を読んで理解し、またテキストを読み込んでから練習問題を・・・ってやっていきました。
ただ、ベーシックと比べると難しかったです。最初は練習問題の正解率が5割を切っていたので、さすがに不安になりました。ベーシックを合格できる程度の知識を持っていてこんな状況だったので、まだ試験まで1月半以上もある状況にも関わらず危機感を持ちました。
それでもへこたれず勉強を毎日1~2時間、コツコツやっていきました。試験2週間前には練習問題全3回とも、何とか正解率9割を超えるところまで辿り着きました!
試験まで2週間ある状態である程度仕上がったとは言え、そもそも合格率が例年20%程度と高くないのもあって不安は尽きなかった・・・。
それもあってCG-ARTSが公開している実際の過去問2回分をやることにしましたが、どちらも絶望の5割正解。やばい!これが本試験だったら2回とも落ちてた!!
このままでは落ちる不安感から、とりあえず過去問2回分とも完璧になるまでこなしていきましたし、エキスパート用のテキストも読み込みました。
そうして挑んだ試験は、想定よりだいぶ難しく40問中25問の正解で合格ラインと言える28問正解には届かず。まだ結果が出ていない、あくまで自己採点の段階ですが不合格を覚悟しました。だめだったか・・・と。
合格発表を待つことなく諦めていたので、気にも留めずというか、久しぶりにへこんでました!試験から1ヵ月後にネットで合否確認できるのに、どうせ落ちてるだろうからと、見ることなく過ごしていきました。
しかし試験から2ヵ月経ち、CG-ARTSから試験結果が送られてきました。どうせ落ちてると思いつつも確認したら何と合格!?
合格証と一緒に成績表も入ってるので確認すると、正解率は具体的な数字ではなくグラフなので曖昧ですが、やはり6割ちょい・・・ギリ7割?
もしかしたら問題によって内部的な配点が違うのかも。自分はたまたま配点が低い問題を外し、高い問題は当ててた、みたいな感じなのかも。
まあでも合格できたならナニヨシ!
合格後の気持ち
実際のところ合格してみて、じゃあこれでCGをマスターしたか?って問われるとそんなことはなく、あくまで知識が身についただけって感覚でしょうか。
もし実際にCG制作ソフトを使ってCGを作っていたら、あるいはもっと楽に合格できたのかも。なので、これからCG制作に携わりたい人が、その足掛かりとして受験する際は少しでもCG制作ソフトに触れておくといいかも。
ゲーム専門学校に行ったわけでも、ゲーム業界で働いていたわけでもなく、そっち方面の知識やスキルもなかった。そんな僕がこの試験の合格によってCG-ARTSという素晴らしき組織に「君はエキスパートなCGクリエイターだ!!」って認めてもらえたので満足。今後はその名に恥じない活躍をしていかねば・・・?
数あるうちの1つの民間試験でそんな大げさな・・・って言われそうですが、僕にとっては一大事!一端のゲームクリエイターへ、間違いなく一歩前進できたはずですから!というわけで、この試験を足掛かりに次なるステップへと進むまるこであった。
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