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コーヒーと自分

皆さんの人生初のコーヒーは覚えていますか?
また、コーヒーの想いではありますか?

自分は、父親が毎日飲んでいた朝のドリップコーヒーが
人生におけるコーヒーとのファーストコンタクトです。

父は毎朝、日曜以外はパン食で、
アンパンのアンを取り除いた「薄いアンパン」と
今考えたら豆、使いすぎだろってくらい濃いコーヒーに
砂糖もミルクも入れて飲む人でした。

それが人生初のコーヒー。

砂糖を入れて、混ぜて、ミルクを入れる。
その時にCMのようにミルクが渦を描くように
カップに注がれる画を想像しながら、
「まぜたい!まぜたい!」とせがむ息子でした。
無論、あんなに綺麗に出来たためしはありません。

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次に自分の中にあるコーヒーの思い出。

これは、いろいろあります。
コーヒーを始めてブラックで飲んだのは高校生。
学校の帰り道にあったジャズ喫茶で難しい本を読みながら
ブラックコーヒーを飲むという姿が格好いいと思い込んでいて
「格好いい大人」を目指して背伸びをしていました。

本当なら、ココアが良かったけど、精いっぱいの背伸びです。

ただ、背伸びの仕方を間違ってましたね。
坊主頭の学ラン姿で、ジャズ喫茶のカウンターで、
モンテスキューの法の精神を読んでいる高校生でした。
次に読んでたのがルソーの社会契約論。
でも、どこで買ったかは思い出せないし、
内容だってほとんど覚えていません。

高校時代に初めてのデートで
ブラックコーヒーを飲む姿を相手に見せつけ、
「素敵!大人っぽい!」って言われたかったけど
実際に飛んできた言葉は、
「なんかお父さんみたい…」でした。

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大人になってからは、エスプレッソとの出会い。
これは本当に衝撃的でした。
なんとなく経験とか、罰ゲーム的な感覚で飲んだ
初めてのエスプレッソは
想像を超越した苦味と酸味とが暴力的に感じた一杯。
二度と飲むものかと思ったのですが、
今や毎日飲むだけでなく作る仕事をしているので
人生は何が起こるかわかりません。

でも、そうなった理由は
人生を変えるエスプレッソに出会ったのです。

これはまた、後々に書いていこうと思いますが、
ちゃんと抽出されたエスプレッソは
舌に広がる甘さと風味と質感と。そして酸味と苦味が
心地よく広がっていくわけです。

自分の中で何かが花開いた瞬間ですね。

まさか自分がこの飲み物に魅了されて
10年以上それを作ることを仕事にするなんて
思ってもいませんでした。
勿論、今も継続中です。

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簡単に思い出しても人生におけるコーヒー、
自分とコーヒーについていろんなエピソードや
思い出があるんじゃないかな?と思います。

遠い遠い異国の地で栽培されたコーヒーなのに、
凄く身近で、いろんな思い出があって、
皆さんの人生に彩を与えてくれます。
まぁ、基本黒い液体なんですけどね。

そんなちょっと不思議な飲み物、コーヒー。
その沼に軽くハマってみませんか?
案外、ハマる人多いかもですよ。

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