ディミーアフロッグ調整録
挨拶
こんにちは。みやむーです。
関東で大体青黒のデッキを回しています。現在はパイオニアやモダンをプレイしており、一介の競技プレイヤーとして店舗予選やTLSQで上位入賞など、晴れる屋には定期的にリストを載せたりしています。ブログを書いたりDiscordサーバーを作ったりといった活動もしています。
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今回はモダンホライゾン3を契機にモダンフォーマットに参入し、調整してきたディミーアフロッグについて書き残す記事です。
モダンホライゾン3の印象
モダンホライゾン3が出た時はモダンはプレイしていませんでした。しかしモダンホライゾン2環境でモダンをやっていた時期があり、機会を見て参入を検討していました。
カードリストだけ見て気になっていたカードがこちら。
モダンホライゾン3環境も煮詰まってきた今この記事でこのカードについて今更語る事は無いと思いますが、このカードは青黒マイスターとしてはかなり気になるカードでした。強いかどうかはまだこの時点では測りかねていましたが、とりあえず使ってみたくなる性能でした。
そして注目カードの2枚目がこのカードです。
なんと相手の墓地を参照せず墓地対策に弱くなった代わりに1マナと脱出能力まで備えた黒いタルモゴイフです。単純なカードパワーが高そうで、使ってみたいと思いました。
モダンホライゾン3が発売され、この2枚を4枚ずつ購入。パイオニアのエリア予選が終了し本格的に構築に乗り出しました。モダンをやるのはモダンホライゾン2環境の初期までだったのでかなり久々でしたが楽しく調整を進めました。
最新のデッキリスト
8/26の禁止改定について
モダンでは《有翼の叡智、ナドゥ》と《悲嘆》が禁止。バントナドゥはトップメタなのでまぁかかるかなとは思っていましたが《悲嘆》も禁止になったことで様々な黒入りデッキに影響が出そうです。《エスパー御霊》、黒単《ネクロドミナンス》等です。
禁止改定後はボロスエネルギーやマルドゥエネルギーのエネルギー系のアグロデッキ、ルビーストーム、ディミーアマークタイド、《一つの指輪》を使ったコントロール・・・等があまり影響が無さそうなデッキでしょうか。
今回の俺のデッキの立ち位置で言えば、青黒は従来通りエネルギー系デッキに不利がつくのでそこ以外への勝率を高めつつ、エネルギーにはサイドボード等で最低限対応するという立ち位置を目指すのが良さそうと思っています。メタゲームで一番数の多いデッキは概ねエネルギー系のアグロデッキになるのではないかなと予想しています。
カード紹介(メインボード)
超能力蛙
今のモダンにおいては青黒を使う理由と言えるかも知れません。普通の純正の青黒デッキでこれが入らないリストはあまり観念出来ないのではないかと考えるレベルです。脅威、アドバンテージエンジン、フィニッシャーを兼ねています。インスタントタイミングでタフネスが増えるので火力の除去にも強いです。手札を投げ捨てて無理やりクロックをかけるプレイが必要な場合もあるので結構プレイが難しいカードだと思っています。
ネザーゴイフ
1マナのアタッカーにしてすぐ《稲妻》や《火の怒りのタイタン、フレージ》の圏外のタフネスになるサイズが魅力です。土地とインスタントとソーサリーとクリーチャーとアーティファクトで5/6になるのがこのデッキでの最大値です。脱出能力は結構重く、オマケのようですがロングゲームでは結構使います。
海と空のシヴィエルン
地味ですが手堅いカードです。アドバンテージに繋がる能力を持ち、《火の怒りのタイタン、フレージ》の範囲外である点を評価して採用しています。回避能力は無いですが、攻撃が通らなくてもドロー出来るのであまり問題ありません。このカードを使っていると対戦相手によくテキストを確認されますが、このデッキでは攻撃時にドローするだけです。
オークの弓使い
環境に合っているカードだとはあまり思っていませんが、相手のオークは自分もオークを使って倒すのが良いという先人達の見つけた集合知があるのでひとまずそのまま4枚入れています。タフネス1がおらず、ドローもしない特に効かなさそうな相手にはサイドアウトします。
緻密
特別強いとは思っていませんが、モダン環境を戦い抜く上での安全弁のようなものだと思っています。これがあるとよく分からない即死を回避出来たりして安心出来ます。軽い相手にはピッチで使うと相手の失ったマナが大きくなくアドバンテージを失いやすいので気になりますが、相手が軽いからこそテンポで追いつく為にピッチを使うという考え方も有ります。
コジレックの審問
モダン環境は強くて非常に軽いカードが多いので大抵のものは抜く事が出来ます。抜けないカードとしては《一つの指輪》《黙示録、シェオルドレッド》《原始のタイタン》《ドラコの末裔》等があります。またエルドラージやトロン系のような重量級デッキにはあまり効かないのでサイドアウトします。
思考囲い
ライフペイが対アグロデッキに対して重いので2枚のみの採用に留めていますが、《コジレックの審問》の弱点をカバーする役割があり、また審問と散らしておくことでライフペイも重なりにくくなる利点があります。対エルドラージなど、審問をサイドアウトしこちらを重視するマッチも存在しますし、《一つの指輪》に触れるのもかなり大きな違いです。
定業
このデッキの1マナソーサリーの中では恐らく最も強いです。《ネザーゴイフ》のソーサリーカウントでありつつ、このカードと土地1枚があれば安心してキープ出来るのも偉いです。このカードのおかげで土地の枚数を削れている所もあると思います。
毒の濁流
主にエネルギー系アグロデッキを見た採用になります。ライフが少しきつい時もありますが全体除去としてはクセが無いし、こちらのクリーチャーのタフネスが高めなので使い方次第では相手のクリーチャーだけ効率良く倒せます。メインボードに1枚入れていますが、エネルギーデッキへのメインボードでの勝ちを拾えたら嬉しいし、不要なら《超能力蛙》で捨てられます。
ミシュラのガラクタ
《ネザーゴイフ》のアーティファクトカウント用です。たまに《致命的な一押し》の紛争に使ったりもします。《オークの弓使い》に無駄に引っかからないようにしましょう。サイドボーディングの枚数調整で少し減らしたりもします。
致命的な一押し
1マナの汎用除去です。《超能力蛙》等のダメージ除去に強いクリーチャーも除去出来るのが《稲妻》等と比較した時の利点です。
呪文嵌め
環境の一部のデッキ相手以外にはどのデッキにも非常に有効な軽量カウンターです。《コジレックの審問》と同様エルドラージやトロン等の重たいデッキには効かなかったりするのでメインの採用枚数を2枚に抑えています。
呪文貫き
沢山枚数取るのは個人的にあまり好きじゃないので1枚ですが、モダンはパイオニア以上のフォーマットよりもゲームスピードが速いので結構強く使える場面が多いなと思っています。
対抗呪文
まぁクロックパーミッションですし。特に言うことはありません。しかしこのカードでもちょっと重いマッチアップも環境には存在するので、そういったマッチアップではサイドボーディングで減らしたりします。1~2マナのカードをこのカードで打ち消さざるを得ないようなマッチを想定しています。
否定の力
最初メインボードとサイドボード合わせて4枚からスタートしましたがそこまで必要な環境なのか?と思ったのでどんどん減っていきました。環境次第で変わる枠だと思っています。ルビーストームや指輪入りのコントロール等が増えるようなら増やしても良いと思っています。
このまでお読みいただきありがとうございました。有料部分ではサイドカードの解説や調整過程を載せておきます。ではまた。
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