ディス
満たされない餓鬼の時期は過ぎて
因みにその頃は天に手を伸ばし
小さな町での事
飢えて電飾の都市が壊れる夢ばかり見ていた
ギターのフレーズが地下鉄を裂き
国鉄が怪物に持ち上げられ
乗客と共に臨海に廃棄される
過ぎてしまうと餓鬼の腹は脂肪になり
心臓はスピンを止めて
一見穏やかな無になる
蜂蜜のような血が濁る
首から上が無い人形と踊る
ディスコードを重ねた先のエンド
ハッピーエンド
ハッピーエンドを願っている
邪魔者扱い餓鬼が見ていた
木々の隙間から覗く外の世界
行く末なんて考えてなかったから
いつでも全部捨てることが出来た
段々と早くなる時間の流れに
いつか来る充電切れた夜
痺れがちの朝方に発見された
熱海土産のキーホルダー
ディスコードに思えていたのに
とても綺麗な絵を近くで見ていた
ハッピーエンド
ハッピーエンドを願っている限り
僕らは大丈夫だ