強めで甘さ控えめ27

No.45 【サンジェルマン】

サンジェルマン伯爵についての知見を深めたうえでこちらのカクテルを味わうと、何かしら感じるところがあるかもしれませんよ。

《レシピ》
・シャルトリューズヴェール・・・・・20ml
・グレープフルーツジュース・・・・・30ml
・レモンジュース・・・・・・・・・・10ml
・メレンゲ・・・・・・・・・・・・・1個分
●シェーク

サンジェルマン。名前の由来ははっきりとしていません。パリのサンジェルマン大通りのことだとか、フランスに点在するサンジェルマンという地名に絡んでいるとか、説得力ある謂れは残念ながら見付かりませんでした。

ので、私なりの解釈をば。
古今東西の不思議を扱うカルト雑誌〝ムー〟の愛読者だった私ですから〝サンジェルマン〟といえば〝サンジェルマン伯爵〟のことなんですね。これはムー読者の常識なんですね。
サンジェルマン伯爵は〝時間を超えて歴史に名を残している摩訶不思議な存在〟でありまして、彼は森羅万象に造詣が深く、楽器を弾かせても文章を書かせても恐ろしい才能を発揮し、数百年もしくはそれ以上若々しいままだったそうです。詳しくは検索してみてね。

その神秘性が、カクテル〝サンジェルマン〟のベースとなるリキュール〝シャルトリューズ〟の持つ神秘的雰囲気に繋がるのです。

シャルトリューズは130種類の薬草香草が織り成す複雑優雅な味わいが比類無き酒。1605年に何者かによってフランス王室に伝えられた謎めいたレシピをもとに作られ始めました。俗世と隔絶された中で生活を続ける寡黙な修道士たちの手により作られており、その完全なレシピは現代に於いてもたった二人の修道士だけに受け継がれ、二人以外は誰も知りません。

謎めいた男を彷彿とさせる、神秘的な酒で作られた絶妙な美味しさのカクテル。一度お試しくださいませ。



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