強めで甘さ控えめ13

No.031【モスコーミュール】

カクテルの中でも知名度はトップクラスでしょうか。居酒屋さんのメニューにもありますもんね。

《レシピ》
・ジンジャーウオッカ・・・・・・・45ml
・ライム・・・・・・・・1/4〜1/6カット
・ジンジャービア・・・・・・・・・90ml
●ビルド

3人のお偉いさんがバーでわちゃわちゃしながら作ったカクテルなんて云われていました。
ジンジャービアを扱うレストランオーナー〝ジャック・モーガン〟、ヒューブライン社(すんごい大きな企業)社長〝ジョン・マーティン〟、スミノフ社(ヒューブライン社のウオッカ部門)社長〝ルドルフ・クネット〟の3人が自社製品で美味しい一杯を仕上げたのがモスコーミュールと名付けられたとか。

しかしその後2000年代に入って新しい主張が。彼ら3人と懇意にしていたバーテンダーが、「店の過剰在庫のウオッカとジンジャービアを処分するために作ったんだよー」と。まあどちらにしても、軽いノリで作ったものが世界中で人気になるなんて面白いはなしですね。

そういえば昔、結婚式場のバーカウンターをお手伝いした時のはなし。
二十歳になったばかりかなーって年頃のアルバイトがオーダーを私に伝えました。私の目をしばらく見つめ(オーダーされたカクテル名を思い出してる)、「ジンコミュールとモストニックを一つずつお願いします!」と笑顔で。彼女はジントニックとモスコーミュールと言いたかったのですね。可愛い間違いにもちろん胸キュンしました。

このカクテルもアレンジがたくさんあります。
・バーボンベース→ケンタッキーミュール
・ジンベース→ロンドンミュール
・テキーラベース→メキシカンミュール
・スパイスドラムベース→ジャマイカンミュール
・アブサンベース→ボヘミアンミュール
・イエガーマイスターベース→ベルリンミュール

などなど。人気があるとアレンジも増えるものですね。


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