英語を話せるようになる未来が見えない #5
こんにちは!ばろちまるです。
今回は私の知る英語勉強の方法論について共有したいと思います。
内容は以下のとおりです。
1. 私が英語を話す目的
英語を話したい,習得したい目的は人それぞれ異なります。
私の英語学習の目的は以下です。
・仕事で数年に1度やってくる英語を使う機会で不自由しない
・肩書や資格をほとんど持たないので,経歴の一部にしたい
・英語を使って発信をして,より多くの人に影響を与えたい
・英語を話せた方がかっこいい
中学生のころに英語に出会い,はや十数年,いまだに海外ドラマを字幕なし英語で観たり,自分が英語をペラペラしゃべっている姿は全く想像ができません。
2. 英語学習の方法論
英語学習のメンター
学習論の共有の前に,私のこれまでの英語学習に影響を与えた人物の話を。
一人は代ゼミの英語講師 ”西きょうじ” 先生。彼の授業がおもしろく,英語が少し好きになりました。
英語参考書「ポレポレ英文読解プロセス50」,著書「情報以前の知的作法 踊らされるな,自ら踊れ」はいずれも参考になるので,興味があればぜひ。
もう一人は,京都大学の一般教養の授業で出会った青谷 正妥 氏 です。(単位がとりにくいで有名。)「英語学習論-スピーキングと総合力-」という本を書かれています。今回はその本の内容に基づきます。
英語学習論
”英語を流暢に扱うこと” を目的とした英語学習において重要な要素を3つにまとめました。
① 単語の知識(input)
② 精と多を併用した大量学習(input)
③スピーキングの勉強(output)
以下それぞれ説明します。
①単語の知識(input)
英語を流暢に扱うためには10,000 words familiesの莫大な量の暗記が必要とのことです。
ここで,words familiesとは,たとえば,hopeという基本形にはhopeful, hopeless, hopelessness, hopefulness, hoping などの活用形,派生形があります。
これらの単語群を一つのword familyと呼ぶようです。
もうすでに嫌になりますね(笑)
②精と多を併用した大量学習(input)
次は,精と多を併用した大量学習です。これは,リーディング,リスニングのinput学習に対する学習方法です。
「精読・多読,(精聴)・多聴 に分けた学習を取り入れよ」とのことです。
精読・精聴は,文章や話し言葉をじっくり分析し,単語・表現・文法の文脈での意味理解を深める作業です。
一方,多読・多聴は95~98%理解できる英語教材を大量に読み・聴きし,大量の英語表現を浴びる学習です。青谷氏は多の重要性を説いています。
多の学習にはもう一つ重要な側面があります。①で無機的かつ独立した知識として覚えた大量の単語を,文脈の中で理解し,状況・文脈と単語を結び付け,有機的なつながりを持った知識として再構築するのだそうです。
ちなみに,推奨される多読・多聴はそれぞれ年間100万語です。一日約30分ずつ多読・多聴することで実現される計算です。
③スピーキングの勉強(output)
最後にスピーキングの学習です。同著では, ”ひとりごと” によるoutputの有効性が示されており,「テーマスピーチ」や「写真や状況の説明」を次々と英語で発話することを勉強方法例として挙げています。
最近では,ChatGPTを利用したoutputの勉強(AIと話したり,添削してもらったり)ができるので,AIを活用するのもいいのではないでしょうか。
3. 勉強時間の目安
ここで,勉強時間の目安ですが,10年 ”および” 10,000時間だそうです。これは,英語に限らず,種々の分野で専門的な柱を確立するために要する時間とされています。(これについては,別途記事を作成予定です。)
1日3時間勉強すると,1年で1,000時間,10年継続し,ようやく目標の10年 および 10,000時間に到達します。
また,その日々の勉強時間3時間の内訳は,「input(多読・多聴):output(ひとりごと)=1h:2h」だそうです。
勉強において,やはりoutputが重要であることを再認識しますね。
さいごに
いかがだったでしょうか。
今回は英語学習の方法論について紹介しました。
英語習得に必要な勉強時間を目の当たりにして度肝を抜かれた方も多いのではないでしょうか。しかし,今回示したのは,あくまでも,英語ネイティブと対等に渡り合えるぐらい流暢に英語を使いこなすことを目標にした場合の勉強時間です。
自分の英語学習のゴールに応じて,自分なりの方法で学習を進めることが一番です。
現代人は短期的な結果を求めがちと言われますが,長期的視点に立ち,3年,5年,10年後の自分に必要なスキルセットを想像・整理し,優先順位を立てて,勉強を進めることの重要性が垣間見えたのではないでしょうか。
私も英語学習において,まだまだビギナーなので,みなさんと一緒に継続して取組みたいと思います。
本記事が,英語に限らず,今後の皆さんの学習に役立つことを願っています。