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韓国世代別SNS利用状況:ミレニアル世代からベビーブーム世代まで



1. 世代の定義と特徴

まず、各世代の定義を簡単に説明します。

(1) ベビーブーム世代 (55~65才、2023年基準)
デジタル技術が日常的でない時代に成長した世代で、SNSの利用率は低めです。しかし、Naver Band(36.0%)Kakao Story(24.1%)など、特定のプラットフォームを活用して情報交換や交流を行っています。

(2) X世代(39~54才、2023年基準)
SNSが登場する前の時代に育ちましたが、デジタル技術を積極的に受け入れている世代です。SNS利用率は65.3%で、InstagramNaver Bandなど複数のプラットフォームをバランスよく利用しています。

(3) ミレニアル世代(25~38才、2023年基準)
デジタル環境で成長した世代であり、SNSを情報収集とコミュニケーションの主な手段として活用しています。SNS利用率は90.6%と非常に高く、Instagramを好みつつも個人情報の保護に敏感な特徴があります。

(4) Z世代(9~24才、2023年基準)
インターネットとスマートフォンと共に成長した「デジタルネイティブ世代」です。SNSを積極的に活用しており、平日のSNS平均利用時間は55分に達します。InstagramやTikTokを主に利用する傾向があります。

(2) 世代別SNS利用率の比較

SNS利用率はこの3年間で1〜2%ポイントの増加を見せていますが、成長は緩やかです。2023年現在、各世代の利用率は以下の通りです:

  • ミレニアル世代:90.6%(最高利用率)

  • Z世代:87.2%

  • X世代:65.3%

  • ベビーブーム世代:24.2%

Z世代の利用率が急増しており、ミレニアル世代との差がわずか3%ポイントに縮まりました。一方で、X世代とベビーブーム世代は減少傾向に転じています。

3. 世代別主要SNSプラットフォーム

2023年のデータによると、Instagram(48.6%)がすべての世代で最も人気のあるプラットフォームとなっています。また、TikTokの利用率も上昇傾向にあります。

  • Z世代 & ミレニアル世代:それぞれ66.9%、57.0%がInstagramを利用。TikTokの利用率も増加中。

  • X世代:Instagram(36.5%)、Naver Band(22.5%)など、多様なプラットフォームを利用。

  • ベビーブーム世代:Naver Band(36.0%)、Kakao Story(24.1%)を主要プラットフォームとして活用。

4. 世代別SNS利用時間

平日のSNS平均利用時間は以下の通りです:

  • Z世代:55分

  • ミレニアル世代:38分

  • X世代:30分

  • ベビーブーム世代:22分

若い世代ほどSNS利用時間が長く、Z世代が最も多くの時間をSNSに費やしています。

5. 世代別SNS利用目的

SNSの利用目的について、世代ごとに特徴があります:

  • Z世代:娯楽コンテンツの消費割合が最も高い。

  • ミレニアル世代:日常生活の記録・共有を重視。

  • X世代 & ベビーブーム世代:有用な情報の収集を主な目的とする。

6. 結論と提言

韓国のSNS利用データを見ると、各世代の特徴に応じたマーケティング戦略が重要であることが分かります。

  • Z世代 & ミレニアル世代:SNSを中心としたマーケティングのターゲットとして最適。

  • X世代 & ベビーブーム世代:多様なプラットフォームに対応する多角的なアプローチが必要。

韓国市場への進出を検討する際、このデータを活用することでより効果的な戦略が実現可能です。

出典: KISDI STAT Report

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