ご馳走さmゴニョゴニョ バーのうんちく
今回はよくある質問の一つでバーテンダーに「1杯どうぞ」はあり?とカウンターの内側に立つ立場でのお話、もう少し詳しいあちらのお客様からですについて書きます。
こんにちは、リカーテイナーのケイトです。モヒートが美味しい時期になってきました。早速書いていきます。
バーでバーテンダーに「一杯どうぞ」はあり?
よく聞かれる質問ですが、同時に大人数をサービスするバー(主に大きめのオーセンティックバーやホテルバー)などでは断る事は多いですが大抵のバーでは断られないと思います。
私もお酒が好きですしお客様から頂いた際には有難く頂戴します。大抵のバーではアイツ暇そうだなーとかそう言う時に伝えると喜んで飲むと思います。
ご馳走様が聞こえない!
私自身の話ですが、頂いたドリンクのグラスが空いたらすぐに下げます。その際に頂いたお客様に少し早口で「ご馳走様でst・・・」と言って下げます。
この前、同じように下げると誰もいないのに何を慌てているんだとお客様からご指摘を頂きました。
お客様におかわりを催促していると勘違いさせない為
たまに、頂いたドリンクのグラスが空いてもなかなか下げなかったり、グラスを掲げ空いたことをお客様に提示して
「御馳走様でした・・・(+3秒停止)」
をするお店があります。
私に言わせてみたら「さっさと下げろ!」と思います。もちろん、お客様とスタッフの親密度やお客様から頂くドリンクで成り立つお店(ホステス、ホスト、スナック)などは例外だと思いますが、そこがバーであったりバルなどを自負している店ではその光景を見ると何とも言えない気持ちになります。カウンター側の人間の空いたグラス程縁起の悪いものはありません。
私自身がその光景が好みではないので頂いたグラスが空いたらサッと下げるようにしております。
しっかりと挨拶するのはお会計時にできることです。誤解を与えない為に私はお会計時に改めてしっかりと挨拶をさせて頂いております。
次にお客様同士の「一杯どうぞ」のお話をします。
もう少し詳しい「あちらのお客様からです」
前回の記事で双方の親密度を確認したうえでお客様からお客様へのドリンク提供をお断りしたりご提供させて頂いたりしたとお話ししたと思います。
今回はそのあちらのお客様からですで危ない店、そうでない店の見分け方をご紹介します。
以前の記事で初対面で会話もしていない関係ですとドリンク「あちらの方へ一杯」はお断りすると言う話をしましたが、何故断るかと言うと店の信用問題を守る為です。
逆に頂く側の立場で考えてみましょう。
・初めて入ったバー
・どんなバーかわからない
・基本的に窓が無いので周りの客層を確認する
その状況で会話もしていない面識のない方からのドリンクを提供されたら飲みますか?
私は恐ろしくて飲みません。やろうと思えば店がグルになってドリンクに何かを入れる事は容易にできます。なのでバーテンダー側はそう言った疑いを排除する為基本的には断るのです。
逆にそれでも提供して来るようなお店は少し警戒しておいた方が良いと思います。
一度出張先で入ったやたらと馴れ馴れしいマスターがいるバーで見知らぬ女性にドリンクを頂いた事がありました。まだ頼んだドリンクが残っていたので御礼だけ伝えると折角だから新しいお酒で乾杯しようと言われ、乾杯をしお酒を口に含み飲み込まずに水を飲むフリをしてチェイサーのグラスにお酒を戻す事をしたことがありました。その時はすぐにお会計をして店をあとにしました。
後日別のバーで聞いたところによると、ぼったくりバーでも睡眠薬を入れたのでもなく、あの店の重鎮のお客様がいて初見さんを見るとなりふり構わず自分のキープしているボトルからお酒を提供するようでした。
ですが、知らないバーや飲み屋ではそのくらい警戒をしておいても悪くないと思います。
カウンターはステージだ!・・・だが!!
バーカウンターは一種のステージだと思っています。だからそのカウンターの上では沢山のドラマがあり、むしろそれを観るために私はカウンターの内側に立つようになったのかもしれません。
だから自分をどのように表現しても良いと思っています。
本来の自分、理想の自分、過去の自分・・・等。
本来の自分の次に多いのは理想の自分です。こういう人間になりたい、この夢を叶えたい!などまだ届いていないとしてもそう言う人になって振舞うお客様もいらっしゃいます。あるいは叶えられなかった夢をカウンターに映すお客様もいらっしゃいます。自分の職業を語っているはずなのに遠い目をしていて、気付くと過去の話になりそして最後に実は・・・・と、かつて目指していた夢があったがそれを叶えられず今は別の生き方を選びましたと話してくださるお客様もいらっしゃいます。
自分の姿は他のお客様にご迷惑にならなければその時なりたい自分で良いと思います。
だが!!
一つ注意して頂きたいのですが、その時にお隣のお客様が話を聞いてくださり飲み物を御馳走してくださったとしましょう。
絶対にご返杯をしてください!ご返杯とは頂いたらお返しにご馳走することを言います。
そのドリンクはあなたにくださったものではなく、そこにいない過去や未来や理想の自分に贈られたお酒だからです。
・・・と都合のいい事ばっか言ってるけど結局は詐欺になる可能性があるから、そう言うのは頂いたらしっかり返しましょう!って言う意味です!!
今回はここまで
最後まで読んでくださってありがとうございます。今宵も素敵な夜を!
BAR LibeLty.
Asahicho Kashiwa City Chiba Ken Japan
Keito
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