たまにはバー以外のネタも
今の街に引っ越してきて半年経った時の事。今回は馴染みのお店を見つけた切っ掛けの記事を書きます。
サムネ写真は原宿でロックンローラーをしてた時の写真です。10年以上前の写真で文字が書いていない写真を見つけられませんでした。それでは記事に入ろう!
地元の最寄り駅近くにアメリカンではなく超アメリカン!!な感じのハンバーガー屋を見つけた。
窓から覗いた感じだと外装はアメリカンであったが内装は60年代のイギリスを思わす内装。外のショーケースには原宿なら一晩でガラスを割られいなくなってしまうであろうプレミアムのベティちゃんがいた。
早速次の日には代々木公園で踊りに行かない限り滅多に着ないリーバイスセカンドのジージャンを着て、その上からSCHOTTのライダースを羽織りグリースを付け、何年ぶりに使うだろうジャックナイフ型のコームでリーゼントをセットしコームをヒップポケットに入れブーツを履き店に向かった。
店に入り席に着くとハンバーガーとバドワイザーを注文。他に客はいなかった。普段はロカビリーやオールディーズ、ともかくロックンロール好きな人達で賑わっているのだろう。
店員さんはきっとロックンロール好きだ。何の話しよう!チャックベリー?エディコクラン?エルヴィス?そう考えているうちに最初にビールが来た。「グラスは大丈夫です」と言って瓶から直接ビールを飲む。
?
そこでようやく気付いた。店員さんは2人いるのだがどちらも普段着にエプロンをしている。
あれ?ま、まあそっちの方が動きやすいんだろうな。
しかし入った直後に感じた違和感が彼らではない事に気づきその違和感を耳から辿っていくとスピーカーからはJ-POPが流れていた。
!!!?
ロ、ロックンロールはどこ行った!?
ハンバーガーを食べる。
美味しい!!
で、でもロックンロールは!?アメリカは?イギリスは!?
繰り返す!ハンバーガーは美味しい!
壁に積み上げられたレンガに入ったヒビからは60年前に飛べる音楽も漏れ出すことは無かった。
そこで初めて気づいた。俺はハンバーガーを食べに来たのではない。ロックを食べに来たんだ!
「電気代上がったねー」
店員2人が家計の負担を嘆いた話をしていた。
食事を終え会計を済ましドアを開けた際の軋んだドアの音が俺を慰めてくれた気がした。
飲食店に入る時には位置情報以外の写真とか余計な事前情報を調べたりしないで楽しみにするのが癖だったから店を出た後に調べてみるとオーナーは別にいてとっくに店からは引退しアルバイトに任せているようだ。
のちに馴染みの店となる隣りの飲食店に入り、夕飯はどこで食べたと聞かれさっきの店を伝えるとマスターは調べた事と同じようにオーナーは現場から引退している事、マーケティングは音楽よりもSNS映えを狙った客層にシフトした事を教えてくれた。
・・・だが一言だけ言いたい!
お前らが食べているのはアメリカンでもブリティッシュでもない!!ただのハンバーガーだ!!
え!?ハンバーガーを食べに来たんだから当然だって?
分かった!俺が間違っていた!だがもう一言だけ言わせてくれ!
Rock n’ Roll is Not Dead!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?