Barkkid

I capture my wandering time my thought of life. 既成概念など気にせず自分を表現できる年齢になって、今を楽しむ生き方をシェアします。僕の心の旅は続きます。

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  • Short novel

    幻想とサイエンスフィクション

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Nature movements

    • Blue color job  白亜の悪夢

      日本語 連載 その4 2002年 僕は加州で平凡な労働者だった。 DGMCでの日曜日のオンコール業務を終え、ゆうぐれどきのトラビス空軍基地内の周回道路をセキュリティゲートに向かって徐行スピードで進むフォードのフロントガラスを通して、ライトブルースカイに散らばる夕闇に満点の星々が輝き始めている。 仕事を終えた同僚のメキシコ系アメリカ人のピックアップトラックのテールライトを遠目に見ながら追従するように僕はフォードを走らせつつ、昼間の出来事を思い返していた。 日曜日のDGM

      • Blue color job 心療内科

        日本語 連載 その3 2002年 僕は加州で平凡な労働者だった。 心療内科ユニットの一角にユース専用投薬治療病棟がある。グループセラピーも行っていて屋外運動ができるようにバスケットコート程の広さをもつ中庭を持つ。 ここには心の病を患う主に10代の若者が治療入院している。 J&JのH.A.S.部門のデレクターは僕を名指しにしては、その病棟に就くようホワイトボードにマーカーで書き入れて指示をしてきた。 髭面の素行が大袈裟な白人やおしゃべりなラテン系を行かせるよりも、童顔

        • Blue color job 採用

          日本語 連載その2 2002年 僕は加州で平凡な労働者だった。 J&Jコーポレーションでの僕のステイタスはオンコールでありながらもほぼ毎日出勤していた。 J&Jコーポレーションの医療メンテナンス管理部門は全米最大規模を誇るトラビス空有軍基地グラントメディカルセンターの医療メンテナンスサービス引き受けている巨大癒着企業で本部はテキサス州にある。 我ながらよくもそんな巨大企業の一員として採用されたものだと思う。 採用経緯はフィアフィールドの公共職業斡旋所日本でいう職安に出

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          Blue color job 日常

          日本語 連載 その1 2002年 僕は加州で平凡な労働者だった。 仕事はヴァカビルという街から砂漠のようなバックロードを延々と30分走らせところにある、アメリカ有数の巨大空軍基地。トラビスエアフォースベース。 バカビルフォードで購入した赤のフォーカスセダンの助手席には茶色い紙袋、その中にはサンドイッチとポテトチップ、カルフォルニア産の小さなリンゴ1個がお昼用に入っていた。 ユニホームは基地内で働くシビリアン(一般市民)示すライトグレイのシャツとダークグレイのスラックス

          Blue color job 日常