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【LAODI TOUR 2025②】LAODI蒸留所へ 特別な一日

ツアーの2日目は、ラオディ醸造責任者である井上育三さんが待つLAODI蒸留所へ。蒸留所へはヴィエンチャン市内からバスで約1時間半、午前11時前には到着。

素敵な雰囲気  ラオディ蒸留所入り口
オリエンテーション

蒸留所に到着すると、まずはオリエンテーション。井上さんの語るLAODIの歴史やラム造りへのこだわりは、まさに濃い〜話のオンパレード!井上さんの言葉には常に情熱が宿り、その語り口には自然と引き込まれる魅力がある。

蒸留所のカウンター ラオディラインナップ
昼食です

ランチは蒸留所定番のお弁当。卵の下には味濃いめの鳥肉。上の甘いタレをかけて混ぜながら食べるのがオススメで、井上さん、毎日このお弁当を食べているとのこと。

サトウキビ畑にて

サトウキビの収穫について
少し休憩をしたあと、サトウキビ畑に行き、苗作りから収穫についての説明。ラオスのサトウキビは日本国内のものよりも大きく、一本1.5キロから2.5キロあり、その分Brix(ブリックス)も高い。Brixとは液体中の糖度(ショ糖の割合)を示す単位のこと。因みに1 Brixは水100g中にショ糖が1g含まれている状態。通常のサトウキビを搾ったジュースでは、Brixが大体15~25の範囲で変動する。ラオディで使用するサトウキビのBrixは21〜23と高め。そこに水を加えて発酵に適した16〜18くらいに調整するとのこと。高い糖度から加水する方が調整しやすく、発酵前のBrixを管理することで、最終的なアルコール度数や香りに影響を与えることになる。

ラオディのサトウキビは無農薬。株出し栽培(一度収穫した後に残った根株から再び新しい芽を成長させ、繰り返し収穫する農法)は、やり過ぎると土の中のミネラルがなくなるので、3年で一回植え替えている。

その他、ラオスならではの土壌のこと、発酵、酵母のことなど興味深い話ばかり。

こちらがメインの蒸留器
パイプの内側は銅になっている

蒸留工程で出てくるアルコールの最初と最後の部分、ヘッドとテールはラオディの女性スタッフが匂いを嗅ぎ分けてカットしているという。すごいですね。

兜釜式蒸留器

こちらの兜釜蒸留器は、郡上八幡・辰巳蒸留所の辰巳氏を通じて、鹿児島の大石酒造より図面と許可をいただき採用されたもの。伝統的に焼酎や泡盛の製造に使われてきた単式蒸留器であり、上部が兜(カブト)のような形状になっているところから名前がついている。目の細かい吉野杉を素材に使用し、上部が広がった独特の形状を持つため、蒸気の流れがゆるやかになるのが特徴で、蒸留は通常2回行う。この設計により、一度の蒸留でアルコール度数は控えめに仕上がり、上部にある隙間から余分な雑味が飛ぶことで、原料の風味をしっかりと活かしながらもクリアな味わいのお酒が生まれる。

熟成庫

熟成庫にはアメリカンオークやフレンチオークなど。ラオス特有の暖かい気候が熟成を加速させ、数年熟成でもしっかりとした熟成感とまろやかさが堪能できる。個人的な興味はブルゴーニュのピノ・ノワールの空樽で熟成中のラム。飲める日が楽しみ。

19年間、試行錯誤を重ねながらチャレンジし続けてきた歴史を聞くと、今この瞬間に味わっているラムの一杯がどれほどの情熱と努力の結晶なのか、改めて実感する。

女性スタッフたちもちょっと休憩

そしてそして夜は、蒸留所でのウェルカムパーティー!
LAODIのスタッフが作ってくれたスパイシーなラオス料理はどれも絶品。

昨年に続き、今年もみんなで和気藹々盛り上がりましたが….. ここには書けない話も笑。スタッフの皆さま、今年もありがとうございました!その後はバスでヴィエンチャン市内に戻り一休み、それぞれ気になるお店へ。

ヴィエンチャンのルーフトップバー
Tipsy Elephant Vientiane Rooftop Lounge

佐藤チームはルーフトップバーへ。ラムカクテルとラオスの夜を満喫し、夜はグッスリ。3日目はサトウキビ収穫体験です。

続く

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