プレッシャーに負けない!責任を与えられたときのメンタルの保ち方
「今までにない仕事を任された!嬉しいけど…」
「責任を感じてしまう、プレッシャーに負けそう」
大きなプロジェクトのリーダーに選ばれたり、ミスをリカバリーしにくい業務を任されたり、仕事をしていると「ここが頑張りどころだ!」という局面を迎えることがあります。
責任の重い仕事を任されるのは、周囲があなたの頑張りを認めている証です。そうはいっても、プレッシャーを感じてしまって逆に委縮してしまうこともありますよね。
責任を与えられたとき、どのようなメンタルでいたらうまく仕事をやり遂げられるのでしょうか。ここでは、プレッシャーをうまく使いこなす方法をお話しします。
責任が「プレッシャー」になってしまう理由
プレッシャーが生じる2つのパターン
プレッシャーには、大きく分けて「他者からもたらされるもの」と「自分で生み出してしまうもの」の2種類があります。
他者からもたらされるプレッシャー
他者からもたらされるプレッシャーとは、周囲の期待を感じることで生まれるものです。「失敗したらがっかりさせてしまう」「期待に応えられなかったら相手を裏切ることになる…」などと考えてしまうことはありませんか?または、「失敗したら、もう期待してくれなくなるかもしれない」と恐れてしまう人もいるでしょう。
このように「相手を失望させたくない」「誰かに期待される自分でありたい」などの気持ちがプレッシャーを生じさせているパターンがあります。
自分で生み出してしまうプレッシャー
もう1つの「自分で生み出してしまうプレッシャー」とは、自分への固定観念や過度な期待から精神的に追い詰められてしまうものです。「かっこ悪い姿を他人に見せてはいけない」「失敗したらすべてがパーになる」など、自分にプレッシャーがかかるような考え・思いこみから苦しみが生まれてしまいます。
自分に期待しすぎている場合もあります。「理想の自分像」のレベルが高すぎて、実力が追いついていないときにもプレッシャーを「自家発電」しがちです。
プレッシャーを感じやすい性格
心配性や完璧主義の人はプレッシャーを強く感じる傾向があります。また、責任感が強すぎて「私がなんとかしないと!」と頑張ってしまいがちな人も精神的な重圧を感じやすいでしょう。
どんな業務でも高いクオリティを目指すことや、責任感を持って仕事にあたることはもちろん美点です。心配性・ネガティブ思考の人は起こりうるトラブルやリスクを事前に想像できるため、チームのメンバーに1人は必要でしょう。
けれども強くプレッシャーを感じてしまったり、苦しくなってしまったりする人は仕事をするのも大変ですよね。過度な緊張状態ではパフォーマンスも落ちますし、長期的に見ると身体・メンタルヘルスにもよくありません。
プレッシャーを感じやすい人は、少しずつでも考え方を変えていきましょう。心配性・完璧主義が出てきたらひと息ついて、1度リラックスしてみるのがおすすめです。
適度なプレッシャーにはメリットがある
人間の身体は、プレッシャーやストレスを感じると「コルチゾール」というホルモンを分泌します。身体を覚醒させる働きがある物質で、自分自身の能力を発揮しやすい状態にしてくれます。
また、プレッシャーがかかると一時的に集中力もアップします。身体と脳を覚醒状態にすることで、目の前の仕事のパフォーマンスも上がるのです。
ただし、これは適度なプレッシャーの話です。まるでパワハラのようなあまりにも強いプレッシャーや、長期間にわたる緊張状態はよくありません。コルチゾールが慢性的に分泌されてしまうと、不眠やうつ病、生活習慣病などの病気にかかりやすくなります。
ご自分にとってよいプレッシャーかどうか、考えてみるのもおすすめです。
責任を与えられたときはどういうメンタルでいたらいいの?
成功したときの「心の状態」をイメージ
アスリートが練習に取り入れている「イメージトレーニング」は、責任の重い仕事を担当するときにも有効です。
スポーツ心理学やメンタルトレーニングの本では、さまざまなイメトレの方法が細かく紹介されていますが、あまり難しく考えなくてもできる方法を紹介します。仕事がうまくいったときの「心の状態」に着目したイメトレです。
任された業務を上手にこなせたとき、あなたはどのような気持ちになると思いますか?上司から褒められたときはどうでしょう。チームのメンバーや取引先の人から感謝を伝えられたときの嬉しさを想像するのもいいかもしれませんね。
仕事が成功したとき「自分がどういう気持ちになるか」をイメージして先取りすることで、モチベーションを保ちやすくなります。仕事を始める前の習慣にすると、ワクワクした気持ちで取り組めるのでおすすめです。
あえて「最悪の事態を想定する
あえて「最悪の事態」を考えておくことで、強いメンタルを保てることもあります。
「最悪よりマシであればOK」と思える人は基本的にプレッシャーに強いです。けれども、肯定的にとらえられなくても「最悪の事態を避ける術をたくさんもっておく」という考え方は心に余裕を生みます。
世間では「物事はいつでもポジティブに考えるべき」という雰囲気がありますが、ネガティブ思考も場合によっては大切です。物事のマイナスな側面を直視できる人はリスクヘッジが得意なので「大失敗」は起こさない傾向があります。
ただし、「最悪の事態」を想定することでどんどん不安になってしまう人にはおすすめしません。責任が重荷になって動けなくなってしまう場合には、注意が必要です。
「周りを頼る」意識をもつ
責任ある立場に置かれるとついつい「自分で何とかしなきゃ」「弱みを見せてはだめだ」と思ってしまい、苦手なことでも頑張ってしまう方がいます。
人を頼るのが苦手な人は、真面目で気遣いのできる人です。だからこそプレッシャーを強く感じやすいので、「周りを頼ってもよい」と自分に許可を出しましょう。
適度に他人を頼れる人は強いです。頼れるようになると気持ちが楽になりますし、頼まれた相手は自信がもてます。また、リーダーが周囲を頼ることでチームの風通しもよくなるでしょう。
プレッシャーをうまく「利用」する方法
仕事のプロセス・ToDoを明確にする
人は見通しのもてないこと・よく分からないことに不安を抱きやすいです。仕事のプロセスやタスクをはっきりさせるだけでも気が楽になります。
頭の中に並べるだけでなく、紙に書いたりPCでまとめたりして可視化するのがおすすめです。小さなタスクでも書いておくと後で慌てずに済みますし、何が分からないか・難しそうかなどを把握できます。
その日の仕事内容を記録する
毎日、業務日誌の提出が義務付けられている会社もあるでしょう。提出しなくても、日々の仕事の記録をつけるのはメンタルの安定に役立ちます。
仕事の記録はあなたが日々頑張った証です。毎日地道に続けてきた努力を見返せるようにしておくと、プレッシャーに押しつぶされそうなときにも心の支えになります。しっかりとした文章にする必要はないですが、箇条書きでもいいので記録しておきましょう。
### 不安・緊張などの「モヤモヤ」に対処する
モヤモヤした気持ちは積極的に整理していきましょう。気がかりがあるとそこにとらわれてしまい、作業の効率も落ちがちです。
不安や緊張は周囲にも伝わります。リーダーがモヤモヤしているとチームのメンバーも不安を感じやすいです。すっきりした思考で業務に取り組むのは、チーム内のモチベーション維持にもつながります。
紙やノートに書きなぐりながら気持ちをまとめるのもいいですし、書籍やオンラインでメンタルマネジメントを学ぶのもおすすめです。偉人・実業家の名言や心が穏やかになることばがまとめられた本などもよいでしょう。
人に相談する場合は相手を厳選してください。信頼できる上司や先輩、職場外の友人など「この人になら話せる」という人だけに相談するようにしましょう。
まとめ|プレッシャーを味方につけるとレベルアップできる
仕事を任されるのは「あなたが頑張っているのを知っていますよ」という証です。頑張ってくれない人に責任ある立場を任せたりはしません。
ニュースでは「責任の所在を明らかに」「責任をとるべきだ」などのワードが溢れています。日々このような報道を見ていれば、プレッシャーに感じてしまうのも無理のないことです。
けれども、プレッシャーをうまく利用すると自分の能力を最大限に引き出せます。プレッシャーを恐れずに、味方として受け入れてさらにレベルアップしましょう!
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