皐月賞 予想 【自信度A】


1.マイナスデータによる消去(過去10年)

・芝重賞での最高着順別成績


 過去10年芝重賞での最高着順成績に着目してみる。
すると、

図1 芝重賞での最高着順成績(過去10年)

この段階では、大きく絞るために重賞三着以下、芝重賞無しの馬を消していきたい。今回のメンバーでこのデータに該当するのは、

ワンダイレクト、ショウナンバシット、ラスハンメル、シャザーン、
メタルスピード、マイネルラウレア

の6頭である。

・新馬戦での着順別成績


 過去10年の新馬戦でのデータを調べてみると3着以内であれば、皐月賞勝ち馬も出ているのだが、4着以下になると【0-0-0-32】という結果になっている。そもそもの素質が大きく関わってくると考えるとしっくりくる。
新馬戦4着以下のデータに該当するのは、

ウインオーディン、トップナイフ、メタルスピード

の3頭である。

・前走着順データ

 前走着順データについても参考になるデータがある。
下図がそのデータだ。

図2 前走着順データ(過去10年)

 皐月賞で好走しているのが、ほとんどが前走2着以内である。
前走3着以下で好走した内、ダンビュライト、サンリヴァルは前走弥生賞。新馬戦データで消去したトップナイフは弥生賞2着であるが、トップナイフは新馬戦6着に対し、ダンビュライト、サンリヴァルは共に新馬戦で勝っている。
 また、前走3着以下で好走したの3頭中残りの1頭ステラヴェローチェは前走共同通信杯である。
 よって、前走3着以下を消去するが、このデータに該当するのは、

ワンダイレクト、グリューネグリーン、ウインオーディン、
グラニット、メタルスピード

の5頭である。

以上3つのデータに該当した、

ワンダイレクト、グリューネグリーン、ショウナンバシット、
ウインオーディン、トップナイフ、ラスハンメル、シャザーン、
グラニット、メタルスピード、マイネルラウレア

の10頭を消しとする。

2.各馬分析

・ソールオリエンス

 前走は京成杯に出走し、圧勝した。しかし、メンバーレベルが高いとはいえず、また、9頭という少数での競馬だったため、初めての多頭数かつG1という大舞台では素直に評価はできない。
また、キャリア2戦以下の成績が【0-1-0-5】というのも気になる。
1枠1番に入って揉まれる可能性もあるが、初めての多頭数でそれを嫌ってポジションを下げ、差し届かないという可能性もある。
 しかし、昨年キタサンブラック産駒のイクイノックスが怪物ぶりを大いに発揮し大活躍したことをみると、期待は大きくなる。個人的にイクイノックス大好きなので期待も込めて、

△評価。

・フリームファクシ

 前走きさらぎ賞は【0-0-1-5】と結果を残せていない。
また、新馬戦以外は一桁頭数でソールオリエンスと同じようにクリアしなければいけない課題はある。
 しかし、キャリア4戦で【3-1-0-0】と経験数と実績はソールオリエンスより評価したい。
 また、鞍上のレーン騎手は今日のレースで【3-0-1-2】と勝率50%、複勝率66.7%と調子が良さそうなので、2着までならあるだろう。

△評価。

・ファントムシーフ

 4枠7番に入った本馬。この枠は【2-3-1-4】と成績も良く操作しやすいところに入ったのではないだろうか。また、近年、共同通信杯組は調子が良く昨年の皐月賞馬ジオグリフを始め、好成績を収めている。特に過去四年の皐月賞の勝ち馬の共通データに、(前走共同通信杯かホープフルSで2着以内)かつ(前走4角通過5番手以内)かつ(1勝クラスまたはオープンクラスで2着馬に0.3差以上で勝利)がある。これに該当するのがファントムシーフだけである。鞍上もルメール騎手であり、普通に競馬すれば勝てるだろう。

◎評価。

・ホウオウビスケッツ

 前走スプリングSで重馬場の中2着と好走。今週の中山は雨が多少残り馬場も悪いことが予想される。負けたことで人気もあまり出ていないが、道悪適正は問題ないと思うのでこの人気ならしっかり抑えたい。

△評価。

・ダノンタッチダウン

 朝日FSの2着馬。気になるのが1600mしか経験していないこと。雨で馬場も悪くなり、スタミナのいる舞台になるだろう。脚質も差し傾向であり、先行馬が有力馬に先行が多いことからスタミナ切れで差し届かない可能性が大いに考えられる。

・タスティエーラ

 弥生賞ではトップナイフに0.2差で勝利。新馬戦の勝ち方が強く、2着馬に0.6差つけて勝利。
何か来そう。7枠14番は【1-2-0-7】なので頑張って欲しい。
トップナイフよりはこっち。

▲評価。

・ベラジオオペラ

 重馬場のスプリングS覇者。最終コーナーを回って外から差してくる姿は良かった。ホウオウビスケッツも頑張ったがこちらが上手。この馬にとって枠も悪くなく、重馬場でもどんとこい。勝ち負けまで期待したい。

○評価。

・タッチウッド

 前走共同通信杯で2着。スタート出遅れて、位置取りに脚を使ったにも関わらず、最後まで粘ったことでスタミナは証明済み。キャリア2戦しかしてないのが少し割り引き。

△評価。

3.まとめ

◎7 ファントムシーフ
○15 ベラジオオペラ
▲14 タスティエーラ
△1,5,9,16







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