見出し画像

動物は「数」を理解できるのか?

2本の指に吸い寄せられていくオットセイ。
もう一方の手には1本の指が立てられている。
どうやら、数の多いほうをタッチするようにトレーニング出来るようなのだ。

僕らはあたりまえのように数という概念を持ち、それらを用いた四則演算を行うことが出来る。数の概念は日常生活と結びついているとともに、代数学、微積分学、幾何学を含む数学の体系に欠かせない普遍性の高いものである。

しかし、僕らはどのように数の概念を獲得するのかを知らない。数の概念の獲得にはどの程度の脳が必要なのだろうか?水族館で大きい数をタッチするようにトレーニングされたオットセイは、数の概念を獲得しているのだろうか?


数の表象の進化的起源

過去の研究からは、言葉をしゃべる前の幼児やヒト以外の種も数値に関する能力を保持しており、数の概念の前駆体の進化的起源は古くからあるようだ。

また、ひよこ🐤が心理的な空間内で大きい数値を右に、小さい数値を左にマッピングすることを示す研究も発表されており、(そもそもヒトでこのような心理的数値のマッピングが存在するのか?この研究に再現性はあるのか?などの疑問はあるものの、)数の概念の獲得と動物がどのように数を処理しているのかに関しては謎が多く、まだまだ面白い発見がありそうだ。

参考文献

Number-space mapping in the newborn chick resembles humans’ mental number line | Science

動物や幼児にも数に関する能力があり、数の概念の進化的起源は古いと考えられている。オットセイやヒヨコの行動研究から、動物が数をどのように認識・処理するのかについての解明が進んでいるが、まだ多くの謎が残っている。

ChatGPTを用いて要約
サムネイル画像はDALL-Eにより生成