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【蝦夷丸が行く!】 #上富良野ナイトツアー2019
こんにちは!屯田ライターの蝦夷丸です!
今回は、前回の #北海道ひだりうえツアー2018 に続く【蝦夷丸が行く!シリーズ】の第二弾!「 #上富良野ナイトツアー2019 」です!
蝦夷丸が行く!とは北海道の屯田ライター蝦夷丸が、持ち前の開拓スピリットで北海道の様々な地域に飛び込み、その土地のまだ見ぬおもしろい「ひと・もの・こと」を掘り起こし、勝手にPRする旅企画です。
富良野じゃないよ!上富良野だよ!
北の国からで有名な富良野市、ラベンダーが有名な中富良野町、そして特に何があるのかわからない謎の町「上富良野町」。
「うちの町には自衛隊くらいしかない」なんて悲しい声もちらほら聞こえてきたようなきていないような…
そんな上富良野町に今回は私蝦夷丸と、妻のいっくさん、娘のおとふぁ、そしてご近所に住んでいるお友達のかなちゃんの4人で飛び込んできました!
案内をしてくれるのは上富良野の何でも屋さん(?)「たそがれ商会」の角波龍馬(かくなみりゅうま)くんと、奥さんの果穂(みほ)さんです!
「たそがれ商会」カフェ運営、クリエイティブデザイン受託、イベント企画・運営などを手がけるクリエイティブユニット。地域文化や日常の風景を種に生活をおもしろくする独特の感性を持った夫婦商社です。FB:https://www.facebook.com/kakunamishoten/IG:https://www.instagram.com/kakunamishoten/
それではさっそく、上富良野の夜へ出発!
カミフの夜はここから!メガジョッキで乾杯!
富良野周辺の方々は中富良野を「ナカフ」、上富良野を「カミフ」と略して呼ぶようです。ちなみに、南富良野町というのもあるんですけども、こちらは「ナンプ」と略すそうですよ!(どこから来たんだその「゜」は)
さてさて、もうこのお店の佇まいからして「うまい店」感が溢れ出ていますよね!
若どりと串焼きのお店「火の鳥」です。
まずはビールで乾杯!
と思ったらなんだこれ!
おとふぁの頭部と同じくらいのサイズのメガジョッキが出てきました!
(もうこの時点でうすうす「今夜はやばいぞ」と感じていました…)
ぷっはぁ〜とビール飲んだらさっそく名物の若どりをいただきまーす!
揚げたてアツアツの若どりにパリッとかぶりつくと、中から肉汁がじゅわ〜っと溢れ出てきました…!
あぁもうよだれがとまらねぇ〜!
シンプルな味付けだけどしっかりとした鶏肉のうまさを感じられて、ビールも飲まさる!
あっという間にお代わり!
我が家のご近所に住むお友達のかなちゃん
たぶん1杯で1Lくらいあると思うんだよねこのジョッキ。
何杯飲んだんだろう…(覚えていない)
もちろん串も最高においしいんですよ!
何と言ってもこのタレ!
僕は焼き鳥も焼肉も断然タレ派なのですが、ここのタレはマジでうまかった!もうタレをそのまま飲みたいくらい!いや、ご飯食べたくなるやつ!
とか言ってたら出てきましたよ黒い悪魔が!!!
めちゃくちゃちょうど良いサイズのおにぎり!
そこにちょっとだけタレをつけて…
そんなんうまいに決まってるわ!(ちなみに中身は筋子。最高かよ!)
ビールもたくさん飲んでおにぎりも食べちゃったからもう炭酸はお腹がきついなぁなんて思っていたら、龍馬くんが不敵な笑みを浮かべながらこんなものを注文していました。
千歳鶴の火の鳥ラベル!
ここで早くも日本酒の登場。
この夫婦完全に俺をヤる気で来てる…(まだ1軒目なのに!)
でもこれがまた串に合うんですよぉ〜こんなんすいすい飲んじゃうわ〜
火の鳥の革命児「大根サラダ」
「お口直しに〜」みたいな感じで終盤に登場したこちらの大根サラダ。
一見普通の大根サラダですが、龍馬くんが言うにはこの大根サラダがなにやらこのお店に革命を起こしたらしいのです。
よくよく話を聞いてみると、火の鳥はもともと若どりや串焼きなどの手で食べられるフードしかなかったため、昔からずーっと「箸のない飲食店」だったそうです。
ところがある日突然この大根サラダがメニューに登場すると同時に、お店に箸がやってきたのです!こうして何十年も箸なしでやってきた飲食店が満を持して「箸のある飲食店」になったというわけです!大根サラダ革命すげー!
時の流れを感じる渋い店内
この渋くて味のある火の鳥の店内には、角波夫婦が来店するたびに必ずチェックしているポイントがあるそうです。それはカウンターの向こう側、大将がいつも立っている場所にあるというのですが、みなさんわかりますか?
実はここなんです。
大将は毎日この焼き場の前に立ち、必ずこの場所によしかかるため、ここだけ色がはげてしまっているんですね。
角波夫婦はこのことに気がついたときに「あぁなんか良いね」と思ったそうです。(着眼点のクセが強い!)
良い感じに古くて時代を感じられるし、味があって素敵なお店なんですけれども、実は今年の秋頃に移転することが決まっているそうです。(ショック…)
でもみなさんご安心ください。
移転先はなんと10mくらいしか離れていないそうですよ!(人力のみで引っ越しできそう)
とても素敵でおいしいお店でした!完全に酔っ払った!
「火の鳥」北海道空知郡上富良野町錦町2丁目4-25(移転前)食べログ:https://tabelog.com/hokkaido/A0104/A010403/1010155/
空き時間に行く店じゃない!ガチで食っちゃうラーメン屋
火の鳥を出て、次の店に向かって歩き出しました。
そのお店はふれあい通りという飲屋街にあるそうなのですが、行ってみるとまだオープン前のようでした。
電話で確認するともう少ししたら開けてくれるとのことだったので、それまでの間ラーメン屋さんでも行って軽く時間を潰しましょう!と向かったのがこちらのお店です。
輝龍さんです。
隙間時間のちょっとした寄り道なので「1杯飲みながら軽く餃子でもつまみますか?」のテンションで入店したのですが
水餃子を食べ
焼き餃子を食べ
しっかりラーメンも食べちゃいました!
いやぁ〜うまかった!
火の鳥であれだけ食べたばっかりなのに、まだこんなに食べられちゃうんだからこれはもう美味しさのスピード違反ですよ!(どゆこと?)
「輝龍」北海道空知郡上富良野町中町2-1-20食べログ:https://tabelog.com/hokkaido/A0104/A010403/1059284/
(※ここからどんどん記憶が曖昧になっていきます)
カミフの本丸。本当は教えたくない幻のスナック「セブン」
満腹中枢を崩壊させた我々は千鳥足で先ほど電話しておいたお店「スナックセブン」へと向かいました。(輝龍でもハイボール飲んでるからね。もうフラフラです)
ふれあい通りの一角にひっそりと佇むこのお店が、上富良野の夜の本丸。
いよいよその店内へと足を踏み入れます。
カウンターの向こう側、壁一面に所狭しと敷き詰められたレコードと「カセットテープ」の数々。
邦楽から洋楽、ジャズ、ロック、フォーク、ありとあらゆる音楽がこの壁に詰まっています。
龍馬くんのお父さんも昔からよく来ているらしく、角波親子のオアシス的なお店のようです。
ママさんは生粋の「エアチェッカー」で、この棚に並んでいるほとんどのカセットテープはママさんが自ら録音したもの。
エアチェックとはテレビ・ラジオの放送番組を録画・録音して楽しむこと、またその録画・録音した媒体の意味で使われる言葉。https://ja.wikipedia.org/wiki/エアチェック
実は中学時代にエアチェックにハマっていた僕は、レジェンドエアチェッカーとの出会いに感喜しました。
「昔はネットもテレビもなかったからね。ラジオでいろんな音楽を知ったんだよ。」
たくさんある棚のカセットテープから1本かけてもらうことにしました。
僕が選んだのは、財津和夫さんのバンド「チューリップ」のライブ音源です。
カセットテープってなんか生々しい音がしてちょっとドキドキするんですよね。
龍馬くんはこちらのレコードをチョイス。
Thelonious Monkの「Underground」。
(好みのレコードを発掘してめっちゃ満足げな顔してるなぁ。)
夜も更けて、娘と女性陣は先にご帰宅しました。
娘のおとふぁへお土産にと、お店に飾ってあったかわいい雪だるまのお人形をプレゼントしてくれました。
さて、男2人とママさんの3人になりました。
(たしか途中で1人おじさんが増えた気がする)
とにかくずーっと音楽やラジオの話をしていたと思います。たぶん。
全然覚えてない!
でも本当に楽しくて「どうして上富良野にこんな素敵なお店があることをもっと早く教えてくれなかったんですか!」と龍馬くんをひたすら叱っていたような記憶がうっすらあります。本当にうっすら。ごめんなさい…
僕はあまり洋楽やジャズには詳しくないのですが、2人がとても楽しそうに話している姿をみてとても幸せな気持ちになりました。
おとぎ話に出てきそうな不思議な世界。幻のスナック「セブン」。
もしセブンに行くなら、ママさんの「栓抜き」は必見です!
「スナック セブン」情報なし自分でみつけてくれ〜!
そして気がつくと朝…
この夜は角波さんのお店兼事務所であるご自宅に泊めてもらうことになっていたのですが、帰ってきた記憶がない。
でも気がつくとちゃんと布団の上で寝ていました。
もちろん体調は最悪。
後日友人に見せたら「二日酔いのお手本ような顔」と言われたこの日の朝の写真がこちら。
顔 面 蒼 白
こんな父親の状態に3歳の娘もさすがに引いていました。
反省してまーす。
でもそれくらい楽しい夜だったんですよ!上富良野の夜は!
もう「うちの町には何もない」なんて言わせないぞ!(←誰も言ってない)
上富良野にはこんなに素敵な夜を過ごせるお店があるじゃないか!
しかもこんな二日酔いのボロボロのヒゲ面の汚いおじさんを朝から快く受け入れてくれる「フラヌイ温泉」だってあるんだぞ!もちろんサウナだってあるぞ!最高じゃないか!
「フロンティア フラヌイ温泉」北海道空知郡上富良野町新町4丁目4−25Web:http://furanui.com/営業時間:朝7時~夜10時まで (入館は夜9時30分まで)
昼間は富良野で北の国からごっこして、午後は中富良野でラベンダー見て、夜は上富良野ではしご酒!フラヌイ温泉に泊まって朝は温泉とサウナでととのえる!完璧!
みなさんも北海道旅行で富良野方面へ行くことがありましたら、ぜひ上富良野町へ行ってみてください!
今回紹介したこと以外にもきっと素敵なお店や人に出会えると思います!
ということで今回の「蝦夷丸が行く!」は上富良野町ではしご酒でした!
火の鳥さん、輝龍さん、スナックセブンさん、美味しくて楽しい時間をありがとうございました!
そして案内してくれてた龍馬くん、果穂さん、ありがとうございました!
また遊びにいきます!次は夏!
蝦夷丸に来てほしい町募集!
「蝦夷丸に来てほしい!」という奇怪なご要望があれば(きっとないと思うけど)道内ならだいたいどこでもいきますよ!(遠すぎたら行かないかも)
コメントかTwitterのDMからお気軽にご連絡ください!
「うちの町なんもねぇんだよ…」みたいな町ほど行ってみたい。
そして、「あるじゃないっすか!」って言いたい。
本当にそう思うんです。
住んでいると当たり前すぎて気がつかない地域の魅力が必ずある。
外から来た人から言われてはじめてその素晴らしさや、尊さに気がつくという。
僕自身がそういう体験をしたことがあります。
大学生のときに、札幌で知り合った友人を地元に連れて帰ったときのこと。それまで自分では当たり前過ぎて特別なことではなかったカヌーやスノーシューなどの外遊びに、友人たちが感動している様子をみて「こんなに喜んでもらえるのか!」と嬉しくなったし、自分の地元がより好きになりました。
そんな経験から、社会人になってEarth Friends Campという団体でキャンプイベントを企画し、毎年色々な人たちに地元へ遊びに来てもらっています。
そして最近は、自分も他の地域に飛び込んで、その土地の楽しいことを見つけられたら、その地域の人たちがもっと地元を好きになれるかもしれないと思うようになりました。
この「蝦夷丸が行く!」シリーズは、地域の「ひと・もの・こと」を色々な角度から捉えて面白がるトレーニングだと考えて、これからもゆるゆると続けて行こうと思います。なので本当に気軽にご連絡いただけると嬉しいです!
次はあなたの町に行くかもしれませんよ!
ご連絡お待ちしております!
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