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おいしいハイボールの作り方(FAT CATSの場合)
今日はハイボールのおいしい作り方を紹介します。
と言っても、実は私マサキ、ダイニングバー経営者なのに2014年の開店当初はドリンクの作り方なんてひとっつも知りませんでした。
なので、最初は共同経営者 兼 調理担当 兼 母である Eva(エヴァ)がドリンクまで担当するという状況。二人いるのにワンオペみたいな状態でした。
ちなみにEva はバーテンダーの経験があったので、ベーシックなものなら大体作れたのです。
そんなわけで肩身の狭い思いをしながらも、私、ちゃんと勉強しましたよ。
ジントニックとかモスコミュールとかの基礎からマティーニなどの本格的なやつ、そしてちょっと珍しいガルフ・ストリームとかエル・ディアブロとか。
たぶん今は作れるカクテル100種類以上あるんじゃないかな。
そんな私ですが、実は4年目までハイボールの作り方をちゃんと知りませんでした。どひゃー。
知らなかったというか、何を入れればいいとかは流石に分かってたのですけれど、どうやったらおいしいハイボールが作れるのか、実はあまりちゃんと調べたり考えたりしていなかったんです。
なのである日、めっちゃ調べました。
そして、調べれば調べるほど、分からなくなりました。
だって、結構みんな言ってること違うんだもん。
氷とウィスキーと炭酸の入れる順番すら違ってたりするんだぜ?
というわけで、それじゃあ埒が開かないので、いろんな作り方で作って味見をしました。
その結果「これが一番いいね」となったのが、以下の作り方です。
(ちなみにうちは超本格バーのように丸い氷とかは使ってないので、普通に家庭で再現できる作り方です。)
おいしいハイボールの作り方
グラスに氷を目一杯入れる。
冷やす目的なので、できるだけグラスの口いっぱいまで入れてください。ほんの少し水もしくは炭酸水を氷の上からかける。
これは後で入れる炭酸が弱くならないように氷の表面の凸凹やザラザラを取る目的なので、氷を避けずに上からかけてください。バースプーンでくるくると氷を回し、グラスを冷やす。
バースプーンが無ければマドラーやストローでもOKです。ストレイナーでグラスの口を抑え、グラスを返して水分を切る。
ストレイナーが無ければ自分の指で氷を抑えてもOKです。ウィスキーを30ml(お好みで45mlとかでもいい)、氷の上からドバっとかける。
実は炭酸が飛ぶ理由は氷の凸凹やザラザラだけではなく、温度差も関係しています。ウィスキーがグラスの底にたどり着く前に氷の表面を滑ることで、ウィスキーの温度が下がります。バースプーンでくるくると氷を回し、さらにウィスキーを冷やす。
私は16回くらい回しますが、夏など気温が高い時はもう少し回数を少なくしてもいいかもしれないです。グラスを傾け、できるだけ氷に当たらないようにして炭酸水を注ぐ。
バースプーンをゆっくり入れ、グラスの底に当たったらゆっくり引き抜く。
完成。
これで、冷え冷えかつ炭酸強めのハイボールができます。
炭酸弱めが好きな人は、何も考えずに全材料を入れて混ぜればOKです笑
このやり方はレモンサワーにも応用できます。
おいしいレモンサワーの作り方
グラスに氷を目一杯入れる。
ほんの少し水もしくは炭酸水を氷の上からかける。
バースプーンでくるくると氷を回し、グラスを冷やす。
ストレイナーでグラスの口を抑え、グラスを返して水分を切る。
レモン3分の1個を絞った汁、あるいは市販のレモン汁25ml(お好みで40mlとかでもいい)を、氷の上からドバっとかける。
焼酎を30ml(お好みで45mlとかでもいい)、氷の上からドバッとかける。
バースプーンでくるくると氷を回し、レモン汁と焼酎を冷やす。
グラスを傾け、できるだけ氷に当たらないようにして炭酸水を注ぐ。
バースプーンをゆっくり入れ、グラスの底から上に向かってクックッと引っ掻くように2〜3回混ぜて、最後にくるっと1度回しながら引き抜く。
完成。
違うのは最後の混ぜ方だけです。
ウィスキーは軽いので炭酸水を入れるだけである程度勝手に混ざってくれますが、焼酎はウィスキーより少しだけ重いので(厳密にはレモン汁もほんの少しだけ水より重い)、混ざるのをちょっと助けてあげる感じです。
ぐるぐる混ぜちゃうと炭酸が弱くなってしまうので気をつけてくださいね。
まとめ
そんなわけで、まだまだ勉強中のマサキが、学んだことをそのまま書き連ねてみました。(すげえコーナーだな)
どんな飲み物にも「こうやって作るとおいしいよ」という作り方があると思うのですが、たいていは色んな人がそれぞれ自分の思うおいしい作り方を説明しているので、互いに矛盾するものがあったりします。
私が今回紹介した方法も、人によっては「いや、もっとこうした方がうまい!」と思うかもしれません。
なので、皆さんも試しに色んな作り方で作ってみてください。
味比べをして、自分の好みに合った作り方を見つけてみましょう。
(味比べを言い訳に飲みすぎないように…!)
FAT CATS
代表/共同経営者 マサキ
2022年5月17日