司法試験 旧試クロニクル#3 「旧試撤退後の人生模様」
司法試験の勉強を再開して半年ほど経過する間、旧試時代のことを振り返る時間なんてほとんどありませんでしたが、noteを始めてから色々と振り返ることが多くなりました。良かったのか、そうでもないのか??
で、今週いろいろ思い出していたのが旧試撤退後の自身のことや、当時の勉強仲間のこと。
まずは自分自身のことから。
旧試から撤退後に就職したわけですが、卒業タイミングは就職氷河期の中でも最も厳しかった2000年(長い氷河期の中でも、新卒求人倍率が1倍を切ったのはこの年のみだったはず)。最終年はまさかの択一落ちで、そこから就職活動を再開しましたが、2留&就活ピーク後の開始といったビハインドもあり、不本意な就職となりました。
その後、2000年代半ばを過ぎての経済好転の機に現在の会社に転職し、大変苦労したものの、現在に至るまで試行錯誤を重ねての毎日ながら順調に仕事を続けることができています。
総じて「司法試験の沼にハマらずに就活していたら、新卒時に入れたであろう会社群」の一社に身を置くことができた自分は幸運に恵まれたんだと思っています。
もちろん、この間(といっても30代前後)、自己研鑽にも励んでいました。TOEICスコア900台のほか(最高925)、「青春時代のかなりの部分を法律の勉強に投じたことの証」を残すべく、社労士や行政書士等の資格を取得したりなど(行政書士は司法試験勉強の蓄積であっさり取得できましたが、社労士は独学だったものの、仕事をしながらも5か月間集中して勉強しました)。
続いて、当時の司法試験受験仲間について。
大学のゼミ仲間の多くが司法試験受験生で、当時親しくして仲間の中で最終合格したのは1名。あとは自分を含めて最終合格に至っておらず、こういっちゃなんですが、レベルの高い交友関係ではなかった感じですね。
彼らの現在ですが、今も繋がっているのは1名だけで彼は既卒でチャレンジし、地方公務員に転じました。あとは家業(理髪店)を継いだ者、大手法律事務所勤務の者、大手企業の知財部門で部長職を務める者、地元で土地家屋調査士を開業している者等々。
みんな2000年前後の就職氷河期や旧試から新試への移行過渡期といった逆境に振り回されましたが、しぶとく生きております。自分もしぶとく、逆境に抗って生きていってやろうと思います。
逆境に抗うという文脈で司法試験への再挑戦を位置付けると、本noteのタイトルに帰着することとなりますが、「今だ果たし得ていない、当時の自分との約束」を果たすリベンジの試みなのでしょう、たぶん。
あとは、50代手前となり、自身の組織における今後の生きざまを色々と考えるのですが、「これまで会社に委ねて、流されてきて、それはそれで肯定的に振り返ることができるけど、今後もそれで良いのか?」という心境でもあり、今回の再挑戦に繋がっているんだと思っています。
さて、どうなることやら。