いのち確かに
<われは何者>
“がん ”得しも 八十路を超えて 尚 生きる
望みを持てし われは何者
<やさしき絆>
見舞うひと 見舞われるひと いつくしむ
やさしき絆 花の連なり
<神の剣>
おそいくる 病魔を退けし 若き医師
鋭きメスは 神の剣か
<宛なきかなし>
老いの身の やまい癒せし 医の人に
恩返しする 宛なき かなし
<病院食>
しみじみと 味わう 院食 美味しけれ
早く血となれ 肉となれ
<恩義海山>
病得て 知る過ぎし日の 美しく
人より いただく 恩義 海 山
<笑顔花咲く>
めくるごと 日毎に快方迎えつつ
病室明るく 笑顔 花咲く
<真白き蝶>
さわやかに 真白き蝶の舞う如く
病人(やみびと)癒す ナース美(うるわ)し
<神の手>
神の手に 悪拔いし 妻の身に
新なりしや 命ふたたび
<窓>
病状は 日毎快方向かいつつ
窓辺に添いて 薫風さわやか
<いのち確かに>
快癒して 花水木咲く わが家に
”只今 ”帰る いのち確かに
<青田の風>
爽やかな 青田の風の 心地よく
病を癒えて 二人の散歩