セピア色の代々木公園
ピクニックパパ エピソード0
結婚したてのころ
2年ほど代々木に住んでいた。
その年の
6月に練馬区役所で婚姻届をだして
7月には渋谷区に転出届をだしていた。
娘とは実はまだ代々木でピクニックしたことないが、当時の新妻とは毎週代々木公園で飽きるほどピクニックをしていた。
結婚式やら新婚旅行のなんちゃらでお金がとにかくいっぱいかかる予定で、なにかと節約に励んでいたので、外食や旅行ではなく徒歩で行くピクニックを選んでいた。
デカイシートを脇に挟んで彼女が作ったおかかおにぎりと唐揚げを弁当箱に詰めて、
行く途中にある参宮橋の小さなワインショップで手頃なフリッツァンテ(イタリアの微発泡)や冷えた南仏のロゼなんかを買いこんで裏口から公園に入る。
神宮の森越しにパークハイアットタワーの帽子が見える原っぱに陣をとり
ただただ、だらだらと酔って
昼寝して過ごしたり
強風の中バドミントンをしたり
式等々の事で日が暮れるまで揉める日もあった。
この頃は一寸先のことしか予想出来ず、
娘が2年後にやってくることも全く考えてなかった。
でもとにかく
果てしなく平和で無限に心地よい日々だった。
夕焼けを背負って帰宅し、僕がご飯をつくる。
狭いのに前の部屋の家具が大きく、
布団が一枚しか敷けない代々木の部屋
だから仲直りするしかなかった、、
愛するとは動詞である
愛は全て感情しだいだと思う人が多い。
しかし、それが行動なのであれば仮に感情が無くなったって愛することはできる。
愛を持って接していればまた感情は別の気持ちの部屋に戻ってくるもの。
16歳から付き合い、
16年目の冬
やっとスタートライン
そんな今や懐かしい思い出があるから、
他の女性とはなんか足が向かない。
娘だけど、、
おわり