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上京したてのころ

実利的テーマ ピクニックvol.0

ずっと昔、三代前から下町で寿司屋を営む家柄の先輩に江戸っ子の正しい休日の過ごし方を尋ねたことがあった

東京のことを何も知らず調べずにふらっと上京してしまったのでどこにいけば大きな本屋さんがあるかも、どこで自転車を買えばいいかさえも分かりませんでした。知らなすぎですね。当時スマホも無かったので道にもとにかく迷いました。その時助けてくれた青戸のドンキホーテさんにはいまでも足をむけて眠れません。

そんな状態でのこんな質問、

彼の答えは日比谷公園にて家族でピクニックっとのこと。
正直おちょくられていると思いました、、
六本木ヒルズでお買い物とか丸ビルのお洒落なレストランへいくとか、国立西洋美術館、明治神宮などかと安易に思っていたので、、

そして
10年以上の年月がたち、23区内で三度引越し、そんなんだった私も道に迷う人に問われれば事細かに説明が出来る様になり、所帯を持ってすっかりこの地に腰を据えるとやっと寿司屋のサブちゃんの話が理解できました。 

日々人混みの中コンクリートオフィスで仕事のストレスを抱えている都会人は休日くらい緑の中で過ごしたい

むしろそうでない方もたまにはその様に過ごすのはありだと思います。東京都内には江戸時代や明治より続く素晴らしい公園や庭園が数多くあります。中にはいまだに湧水が溢れ出る場所や樹齢100年を超える樹々があるところもあります。都会の切り取られた自然の中で季節を感じながら1人で心穏やかに読書にふけるもよし、家族で軽食を食べながら鳥の囀りを聞き、コミニュケーションをとるのは円満の秘訣と考えます。
都内に暮らしはじめ数年かけてある程度主要な東京の施設やイベントを巡ったら次は自然と街とが調和する体験と疲れた精神を穏やかする都会のピクニックに出かけることをおすすめします。今は旅行はできないし、できても移動の時間は正直もったいない。

緑溢れる地元ではまったく気がつきませんでした。           では田舎の山にいけば解決かというとそうでもないのです。自然の山は深く畏怖すべきところです。幼いころ祖父とよく山中で山菜をとったり、ヤマメを釣ったりしていました。少し日が陰るだけでなにやら喩え用のない恐怖を感じたのを覚えています。

たしかにリラックス効果もありましたが、山奥でなにもせず目を閉じてずっと座っていることは基本できません。唸る風の音、動物の鳴き声も聞こえるし、ましてや山の中で人と会うのもちょっと怖い、むきだしの荒々しい自然は生易しいものではないのです。

その点都会の緑地は自然を極力尊重しながらも整備が行き届き、なにかあってもすぐに病院、すぐ交番、即帰宅が可能で安全です。当然装備などはほぼ必要なく好きなスタイルの服でいけますし、ビル群と木々のコントラストは感慨深ささえあり、ヨガや深い瞑想だってできちゃいます。       しかし、私の性格上ただ普通にピクニックするだけでは満たされません。その場所の歴史や成り立ち、周囲の情報などを調べてより楽しむ方法などを模索し自分自身の厄介さと闘いながら様々な趣味が入り交じったオリジナルピクニックをご紹介します。

題して 
ピクニックパパの都内緑地めぐり

次の投稿がシリーズ第一弾!

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