【漫才】金玉もみし・ほぐし「モラル」

もみし「どうもどうも金玉もみしです」
ほぐし「ほぐしです〜」
もみし「いやあこの前なあ…あっ…!」
ほぐし「え?どないした?」
もみし「うんこ」
ほぐし「え?」
もみし「うんこしたくなってもうた」
ほぐし「いやいやいや…なんでさっきして来おへんかったんや」
もみし「さっきは大丈夫やったんや…!」
ほぐし「まあたまにはそういうこともあるもんやな。しゃあない。」
もみし「…ここで出してもええかな?」
ほぐし「…あかんやろ!公衆の面前やねんで!我慢や我慢!モラルっちゅうもんがあるんやから!」
もみし「もっ漏れる!?お前、何を言うてくれてんねん!そんなん言うたら刺激されてまうやろ!」
ほぐし「いやモラルやモラル。そんなことやったらあかんやろって」
もみし「えっ…?モラ…なんや?」
ほぐし「えっ?」
もみし「横文字か?ようわからんわ」
ほぐし「わからん事ないやろ!テレビでもよく言うとるで若者のモラルが〜とかなんとか言うて」
もみし「古い人間だもんで」
ほぐし「言うても僕ら戦後生まれやろ…。でもなんや、ホンマに知らへんのか」
もみし「いや知らへんなあ。生まれてこの方聞いたこともないわ。」
ほぐし「変わっとるなあ。まあええわ、モラルっちゅうのは日本語で『倫理・道徳』の事やな。」
もみし「あーー!なるほどな!人間世界の秩序を守るための規範的な思想や行い、また、善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるものの事を指すんやな!」
ほぐし「急に詳しいなあ。」
もみし「つまり、僕が舞台上で公衆の面前で注目を集めながら相方を横に立たせて、あまつさえ脱糞をするという行為がそれに逸脱すると言いたかったんやな、君は」
ほぐし「理解力あるなあ。あまつさえの後だけが問題なんやけどな。」
もみし「そんなのはええねん。とにかく、うんこがしたくてたまらへんねん!」
ほぐし「だからあかんねんて!大人になったら人前でうんこはしたらあかんねん!」
もみし「じゃあ、赤子やったらええっちゅうんか!?」
ほぐし「許されとんねん!なにしろモラルなんか知らんからな赤子は!」
もみし「あっ…!」
ほぐし「え!?」
もみし「………」
ほぐし「嘘やろ?」
もみし「………」
ほぐし「え、えーっ…」
もみし「…ッハァ!ハァ!ハァ!」
ほぐし「…どっどどどうしたんや!?」
もみし「いや、ちょっと過度のストレスで意識が飛んでもうたんや」
ほぐし「よ、良かった〜…のかはわからんけど、漏らしてはないんやな?」
もみし「ちょっ笑 ほぐし君笑 漏らしてへんよ笑 出すならちゃんと言うてから出すわ笑 あまつさえ君とお客さんに対してなんやから笑」
ほぐし「何をわろとんねん。出すな言うとんねん。」
もみし「いや〜でもさっきから思ってたんやけどなほぐし君。」
ほぐし「なんや。」
もみし「こんなに困ってる僕に対してそんなにも強く頭ごなしに否定して、あまつさえ公衆の面前でうんこをするななんぞ言うてからに。」
ほぐし「そこだけをずっと言うとんねん。公衆の面前でうんこをするなと言うてんねん。さっきからあまつさえの使い方微妙に間違ってんねん。」
もみし「そんな君も相当モラルに反してると思うけどなあ。」
ほぐし「早速モラル使ってるやないかい!ええ加減にせい!」バシィ!
もみし「アァ!」ブバン!(脱糞)
もみし&ほぐし「ありがとうございました〜」

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