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【week12】運動ゼロからのトライアスロン ◎第4の競技トランジション編
今からトライアスロンをめざす方へ
あなたが「トライアスロンできるんじゃね?」と思った時に参考になる記事を。まずはどんな条件がそろえば、トライアスロンのオリンピック・ディスタンスを完走できるのか? 今回は◎トランジション編。
チームに属さず一人で挑戦したい。田舎なのでチームどころか自転車店も限られている。何から手をつけていいのかわからない。今回は第4の競技と言われるトランジション、について書こうかと。
前回 week11自転車の整備編
50代市民トライアスリートがお送りしております。トライアスロンは遅くても完走したら皆勝者! 自分も速くないけど完走を重ねて10年以上。noteも週イチ更新100以上。皆さんどの年代もコツコツ行きましょう!
トランジションとは
オリンピック・ディスタンスでは1.5km泳いできたら、①ウェットスーツを脱いで自転車の準備をしてスタート。40km自転車で走ってきたら、②ヘルメットを脱いで走る準備をしてスタート。①②ともタイムに含まれます。
トランジションとは次の競技に移る際の準備のことをいいますが、短時間で済ませるとタイムが縮む一方で、慌ててミスすると体にトラブルが置きてタイムに影響します。タイムとタスクを両立させる難しさがあります。
以下、トランジションの手順を説明します。
泳ぎ⇨自転車のトランジション
①ウェットスーツを脱ぐ
スルッと脱げたら問題ないのですが、これが慌てれば慌てるほど体にまとわりついて脱ぎにくい。シャワーを浴びながら脱ぐといいらしいけど、並んでいたり。待つ?ここで脱ぐ?迷っているうち、抜かれた!ってなる。
自分の場合、シャワーの効果は感じないので自転車の場所まで行って地面によいしょっと腰をおろして脱ぎます。最後の足を抜く時にふくらはぎが攣りやすいので、急いでいてもそ~っと脱ぎます。
②脱いだもの 濡れたもの ゴミ
脱いだウェットスーツやキャップ、ゴーグルは自分の自転車の下あたりにまとめましょう。脱いだまま通路に放置すると後続車の邪魔になりますし、紛失につながりますし、マーシャル(審判員)に注意されます。
着替えながら補給食をとる場合でも、そこで出たゴミは自分の場所に入れましょう。ですがこれベトベトしてるので、うっかり走る時のキャップやシューズにつかないように袋に入れることをおすすめします。
③自転車に乗る準備
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レースナンバーベルトに固定しておく
絶対必要なヘルメットは早めに装着。足は砂がついた裸足なので、タオルで拭いて靴下をはいてシューズを履きます。自転車のウェアを着る場合は、ポケットに必要なものを忘れずに。レースナンバーつけた?
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中身も取り出しにくい
その他オプションで、サングラス、グローブ、サイクルコンピューターON(泳いだ計測OFF)、補給食をここでとる、ゴミまとめる。自分は念入りにアームカバーつけたり日焼け止め塗り直したり、時間かける派。
自転車⇨走るのトランジション
①自転車で使ったものを外す
自転車をラックにかけて固定したらヘルメットを脱ぎます。逆はダメよ。自転車用シューズならジョギングシューズに履き替え。ウェアはそのまま走り出せるなら着替えずに。ただポケット中身は要チェックです。
グローブは外していいかな。よく忘れるのがサイクルコンピューターOFF。よくお隣さんのがついたままでピッピッ鳴ってますw。自転車にのせた補給食も走る時に使えるなら忘れず持っていきましょう。
②走る準備
残りは10km走るだけ、と思うかもしれませんが既に炎天下2時間前後運動しているので体はカラカラです。走るペースとかスピードより、走り続けられることが重要となります。水分、塩分、ミネラルをしっかり準備。
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多少残ったと思います
トランジション中も着替えや準備しながら補給食をとりましょう。トレイルラン用のソフトフラスクにジェルをドボドボと入れておくのもアリです。あー、主な準備はシューズとキャップくらいです。
ね、簡単と思うでしょ?
トランジションって大げさなネーミングしてるけど、ただの着替えじゃーん。とか自分も思いますけど毎回何か失敗してるんですよね。最近は準備してた8割できたらいいかー、というレベル。ミスしても気にしない。
理由①:泳いで心臓バクバク
1.5km泳いだ後って速くても遅くても心臓バクバクしてます。初心者ならなおさらです。コンタクトスポーツ未体験なら、隣の選手とぶつかりあうなんてかなりストレスですし。尋常な身体&精神状態ではないはずです。
理由②:バーゲンに群がるような
トランジションに向かう通路は、我先に買い物に群がるようなおじさんおばさん(自分含む)がドスドスと遠慮なく突進してくるので焦ります。結構、自分の自転車の場所さえ見失うこともあります。どこだ〜?
理由③:次々と出ていく自転車
自分がモタモタ準備している間に、後から来て先に出発していく選手がいて焦ります。通路で着替えてたら「後ろ通りまーす」って颯爽と出発。慌てれば慌てるほど着替えられない、あー何やるんだったけ?
理由④:紙のリストが役立たない
チマチマとメモする習性の自分なら、メモを置いてその通りにすればいいじゃない?と思うのですが、上の①〜③で焦りまくってメモすら見失うという有り様よ。メモがあっても必ずどれか抜けてるんだよねー。
自分の場合:タイム短縮<確実性
世界選手権を狙うような選手はトランジションでは色んなテクニックを使ってコンマ1秒を作り出す努力をするのですが、自分の場合は逆にむしろ時間をかけてミスしにくい、大会後にダメージが残りにくい準備をします。
要は自分の考え方に応じてトランジションを準備する必要があります。タイムを上げたい、順位を上げたい人はその準備を、確実に完走を目指す人はその準備をします。初心者のうちは慌てると失速するので注意ですね。
①自転車1時間半を快適に
自分の考え方は「日焼け防止をして水分や補給をしっかりとりながら自転車パートを最小限のダメージで終える」です。トランジションではサングラスをし、日焼け止めを塗り直し、アームカバーをつけます。
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首の日焼けのダメージが大きいと思う
日差しが強い日なら、首の後ろの日焼けを抑えるバンダナも装着します。もちろん日差しが弱い日はこれらの装備をスキップできるのでトランジション時間も短縮できます。アームカバーは水をかけると涼しいですよ。
②走るエネルギーは自転車中にとる
ちょっと本題とは外れますが、最後の走る1時間前後のエネルギーは直前にとっても効果が出るまで時間がかかるため、自転車乗車中にとるといいです。カフェインについても自転車後半くらい摂取目安。
自転車こいでいる間にエネルギーとるのは、なかなかハードルが高いですがジェルタイプがいくつか出ているので試しましょう。フタはあらかじめ開けておくことをおすすめします。歯で開けて仮歯飛んだ経験あり。
③走る1時間を耐える
体に蓄えられた水分、塩分、ミネラルを使用量が上回ると、足が攣り、全身の痙攣が起き、歩くことすら困難になります。ゆっくりとジョギングペースで走るおじさんおばさんに抜かれていく地獄タイム、うひひひひ。
自分の場合、走る前のトランジションでアミノバイタルのジェルを1本摂取と走っている間に1本とることが多いです。あとはエイドのスポーツドリンクを飲んだり、水をかぶったり。塩ジェルも使うことあります。
最後まで走り続けられたら、あなたは勝者となります。
(次回予告)◎勝手にQ&A
次はweek13 ◎勝手にQ&Aを開催します。今後、この記事ではトライアスロンに興味がある方の疑問について意見を募集します。お答えは次回に限らず、今後の記事の中に載せていく予定です。答えられないもありそう(汗)