
【week17】運動ゼロからのトライアスロン ◎大会前日当日編
今からトライアスロンをめざす方へ
あなたが「トライアスロンできるんじゃね?」と思った時に参考になる記事を。まずはどんな条件がそろえば、トライアスロンのオリンピック・ディスタンスを完走できるのか? 今回は◎大会前日当日編。
チームに属さず一人で挑戦したい。田舎なのでチームどころか自転車店も限られている。何から手をつけていいのかわからない。今回はいよいよレース本番直前の前日と当日の過ごし方についてです。
前回 week16自転車の運び方編
50代市民トライアスリートがお送りしております。トライアスロンは遅くても完走したら皆勝者! 自分も速くないけど完走を重ねて10年以上。noteも週イチ更新100以上。皆さんどの年代もコツコツ行きましょう!
①まず大会要項を読み込む
本当はもっと早くに読み込むべきですが、再度しっかり確認します。ミドル、ロングでは大会によってベルや反射板装着などのローカルルールがあります。HPではなく大会パンフにだけ情報が載ってることもあるので注意。
昨シーズンあったのは、前日のみから当日受付可となった大会。HPに荷物預けや自転車パートのエイド情報がなく、当日レース前に配られたパンフに載ってました。が、バタバタで見らずにスタート。干からびましたw。
②前日に確認すること
駐車場とトイレ
車で会場に向かう前提ですと駐車場の場所。大会によっては近い駐車場が早くに埋まってしまうので注意です。会場〜駐車場の動線とトイレ場所確認を。そこが混む可能性も考えて第2第3トイレもあるとベターです。
仮設トイレはもう置いてあるので大小専用と男女用を確認。会場から駐車場の距離も大事です。会場受付していったん戻れるか、全て準備して会場に向かうかイメージしておきましょう。そう、もうレースは始まってます。
前日受付
会場と違う場所での受付の大会もあるので、案内を確認してから行きます。一時期Webだった競技説明会が再びリアルで行われる大会も出てきました。配られる大会要項やスケジュールには必ず目を通しましょう。
参加に必要な一式の他、参加賞が入っていることがあります。レース中の車内はかなり暑くなるので参加賞の扱いに注意しましょう。お土産はレース前に買うと車内で傷みます。高温でもいい品って少ないんですよね。
コース下見
絶対コース確認必要か!?というと、海上のコースは正直よくわからないですしブイが当日設置の大会もアリ。バイクコースは40kmもあるので、車で回っても結構時間を食います。ランは歩く速度なので迷わないかな。
もちろん案内バスの用意がある場合は確認しやすいですが、コース下見の優先順位は高くないです。むしろ次のようなトランジションのポイントをおさえると良いです。一つ一つのタイムが速いだけではダメなんです。
トランジション下見
まず自転車をかける場所。自分のレースナンバー位置を確認します。大会によって自転車のかける方向が決まっています。次にスイム会場に向かいがちですがここで!逆にスイム会場から自転車へのルートを辿りましょう。
当日はたくさんの自転車がかけられており、スイム後どの置き場のどの筋に入ったら自分の自転車があるかイメージしておかないと、自転車が見つからない!もしくは違う筋に入って大きなタイムロスになります。
ウォーターローディングなど
暑い日のレースが予想なら、前日は1日かけて水分をとります。脱水状態を作らない程度で良いです。これが受付や下見で緊張すると、つい忘れがちです。他の選手も水分持って飲んでるので、マネしましょう。
フルマラソンで言われる3日前から炭水化物多めというのは真偽はっきりしません。体の負担はフルマラソンが大きい(と思う)ので、普段通り食べてアルコールは控えめで良いかと。レース当日塩分多めくらいかな?
③当日 会場到着まで
宿泊について
なるべく早く会場入りするため準備します。自分は前泊で6時会場に向けて出発なら3時に起きて、身支度と着替え、ごはんや補給食、自転車のボトル、トイレなど。HPで天候や大会開催状況も確認しましょう。
前泊のみの場合、宿泊用荷物まとめとチェックアウトまで必要です。当然、ホテル朝食はパス。本当はもう1泊したほうが手間取りませんね。1泊だと宿の滞在時間が短いのでもったいないですが、都合もあるし悩ましい。
着替えについて
少しでも早く宿を出たいので、後は会場でするか〜と出発しそうになりますがちょっと待って! 水に入る競技なので裸に身につける準備があります。会場着いてからはやりにくいので可能な限り着替えて出発しましょう。
自分の場合、①裸にトライウェア下を着て②胸に絆創膏③心拍ベルト④トライウェア上を着て⑤膝下にカーフタイツ⑥肌の露出部分に日焼け止め(特に肩・太もも前面・膝・足の甲)⑦ワセリン各部位まで済ませて出ます。
④当日 会場到着から
早めに会場入りする理由
会場と駐車場を往復するたび時間ロスが生じます。会場到着後にすることは山積みで時間締め切りが刻々と迫り、さらに受付やトイレなど選手が並んでいると間に合うかなと不安に。しかも次々に選手が会場入りしてます。
自分も10年以上の経験がありますが、会場でなくても駐車場の時点で先に着いた選手が着々と準備をしているとすごい緊張して焦ります。特に自転車に空気を入れてるプシュッという音を聞くと焦る、なんででしょうね?
用語解説の前に
会場到着後は、大会スケジュールに則り次々と時間締め切りがきます。それまでに自転車を組み立て、ウェアの準備、水分や補給、トランジションなど整えます。スタート前に既に汗だくになる忙しさです。
全ての準備を整え駐車場から会場へワンウェイで行けたらベストですが、受付して参加賞をもらったり忘れ物をしたりすると戻ることもあります。焦っている上に締め切りが、同時多発的にふりかかってくる感覚です。
当日受付・アンクルバンド配布
同時に行う大会もあれば、スイム前にアンクルバンドを受け取ることもあります。これがないとタイム測定できず完走扱いになりませんので必ず足にバンドを巻きましょう。トランジションの着替え中に落とさないように!
いずれも同じ時間に選手が集中するとすごい長い列に並ぶことになるので、朝イチで受付、朝イチでトイレ、朝イチでアンクルバンド受け取りをすすめます。前日にそれぞれの場所を確認しておきましょう。
トランジション閉鎖

準備しやすいです
次の締め切りがこれです。自転車を決まった位置にセットして、下やサイドに自転車用の装備やランシューズや補給を置きます。後は泳ぐだけの状態にしてスイム会場へ裸足でペタペタと移動します。サンダルもダメです。
ウェットスーツ、スイムキャップ、ゴーグル、ウォッチをつけて行きます。水に入るので車キー、スマホ、財布持って行けません。スイム会場はゴミ箱がなかったりトイレがなかったりして不自由なことも。
入水チェック
本来は海に入った人数と出てきた人数をあわせる意味なのでしょうが、柵を乗り越えて入る選手がいたり勝手に出たりする選手もいるので厳密ではないです。が、とりあえずスタート地点に入っていますよのチェック。
いったん入ると外には原則出れません。出る時は審判員(マーシャル)に断って出ます。アンクルバンドを検知してゲート通過する選手を全てチェックする大会もありますので、無断で出ないようにしましょう。
試泳
スタート前にスイムコースの一部もしくは近くのコースを監視員の元、泳ぐことができます。水温が低めの時は、必ず一度水に入ってウェットスーツと体の間の水を体温で温めておきます。いきなり泳ぐと冷え過ぎます。
自分はこの試泳の時間が至福の時です。無事に参加できたことと全ての準備が整ったことを喜び、泳ぐというより空を向いて浮いています。この段階で完走8割はカタイ。トライアスロンは準備8割と日ごろ思ってます。
対策など
これだけ読むと大変だな〜と思うかもしれませんが、その都度パンダ制服を着た審判員(マーシャル)に聞きながらするといいですし、時間過ぎても要相談で対応してくれることも多々です。同じような初心者多いです。
可能なら誰か同伴者を連れてきてください。もう一人いると「ちょっと見てて」とか「もってて」とか助かります。競技中の援助はルール的にアウトですが準備段階はOKなので誰でもいいので騙して連れてきましょうw。
⑤開会式⇨スタート!
スタート直前に開催側のあいさつやセレモニー、選手宣誓、ゲスト紹介など大会によって行われます。親切な大会だとこの間に水分補給できたり飲んだジェルを捨てるゴミ箱が用意されてたり、トイレがあったりします。

ウェーブスタートの場合、スイムキャップの色でスタート時間が分けられています。自分がかぶっているキャップの色を確認しておきます。まずはスタートラインに立てたことを喜び、自分を褒めましょう。よくやった!
ではスタートです。行ってらっしゃい!

(次回予告)◎大会終了後編
次はweek18 ◎大会終了後編です。ケガなく、しかも忘れ物なく家に着いて初めて完走です。今後、この記事はweek20で完結予定です。ここまでお読みいただきありがとうございました。楽しいトライアスロンライフを!