ペルー マイクロロット サントス・トクト・クニアさん
Loop coffee（やさしいコーヒー）
群馬県みどり市にある「珈琲バール karei」が、環境や人、動物に「やさしい」コーヒーを、月に一度お届けするサブスク「Loop coffee」。
本記事では、今月お届けしたコーヒー豆の「ストーリー」をご紹介します。
農園主サントス・トクト・クニアさん
エクアドル国境近くのペルー最北部、アンデス山脈の高地でサントス・トクト・クニアさんとその家族がコーヒー栽培を始めたのは1996年のこと。
サントスさんが所有する自然豊かな山肌の一角に、コーヒーを植え始めました。標高が高く、雨季の日照時間が短いため、コーヒーの木に十分な日光が当たるように適度に間伐を行うだけでなく、雨季前にはシェードツリー（※１）の剪定も行います。
山の斜面にコーヒーが栽培されているため、土壌流出を防ぐためにマルチング（※２）や、等高線状にシェードツリーとコーヒーを植えるなどの工夫をしています。
手間と暇をかけるということが、通常の仕事として根付いているサントスさん一家のコーヒーをお楽しみください。
※１：シェードツリー
コーヒーの木を直射日光から守るため、日傘のような役割をさせるために植えている木のこと
※２：マルチング
コーヒーノキの根の周りに枯草などを敷き詰めて、雑草をおさえたり土壌に養分を供給する作業のこと
環境と女性を応援するハチミツ
サントスさんが所属するアプロカシ農協では、コーヒー栽培に関わる女性の社会参加や、コーヒー以外の収入源の創出を目的に、現地NGOと共同で2019年から養蜂を始めました。
養蜂はコーヒーの品質向上に直接的な影響があるわけではありませんが、ミツバチは「環境指標生物」と呼ばれることがあるほど、周辺の環境変化に敏感な生き物です。
この活動は単に副収入を得るためだけではなく、継続することで自然豊かなコーヒー農園の環境保全にもつながっていきます。
手間を惜しまないサントスさんが作る、飲み心地の良いコーヒー。高地で育ったコーヒーとすぐわかるような、ギュッとつまった濃縮感のあるフルーティーなボディが特徴的で、改めてペルーという産地のポテンシャルの高さを感じられます。
今回の豆も、アイスコーヒーでおいしくお飲みいただけます。ぜひお楽しみください！
アイスコーヒーの淹れ方（出来上がり300ml）
サーバーに氷を120g入れる
ドリッパーに粉を30g入れる
サーバーにドリッパーをセットする
90℃程度のお湯を注ぎ、３分間で180ccのコーヒーを抽出する
サーバー内で、氷が溶けるまでコーヒーをよく混ぜ冷却する
新しい氷を入れたグラスに、サーバーからコーヒーを優しく注ぐ
※本内容・写真は、生豆を購入した「海ノ向こうコーヒー | 産地のストーリーとともにお届けするスペシャルティコーヒー (uminomukou.com)」さまより引用、加筆させていただきました。