オッサン、わんだふるぷりきゅあ!を振り返る
毎年、1月と言うのはとても寂しいものです。
何故かと言うとプリキュアの1年が終わるからです。
2月からスタートして、1月に最終回というのが
だいたい定例となっております。
(コロナの影響を受けたヒーリングっど プリキュアは例外です。)
今年のプリキュアは「わんだふるぷりきゅあ!」と言うもので
いくらかはSNS上で話題になったりしたし、
お子様がいる方なんかだったらご存知かもしれないけど
「飼い犬と飼い主」そして「飼い猫と飼い主」のそれぞれ4人(2匹と2人?)がプリキュアになって戦うと言うものです。
プリキュアの彼氏(!?)もサポートしつつ少しだけ戦います。
犬と猫はしゃべれるようになり、人間化してから、変身して戦います。
ただ、戦うといってもいわゆる初代プリキュアのような、
もうこれドラゴンボールやんけ!みたいな肉弾戦はほとんどなくて(戦闘シーンもないわけではないけれど)
どちらかと言うと愛情で包み込んで浄化させるというものが本来のストーリーの大筋となっています。
正直に言えば初めは若干、物足りなさはあったものの、
飛び抜けたキャラの明るさや話の構成の面白さもあり
ほとんどリアタイ視聴にて1年間走り終えることができそうです。
印象深かったのは、
「生き物と接するというのはただ明るい話だけではない。」
ということを諭してくれたような
この話と
この話では
正直に書いてしまうと
2週続けて泣かされたので結構印象に残っている。
あとは主人公こむぎの前の飼い主のところに行く回と
プリキュアに彼氏ができちゃう回、とかかな。
いやもうあげだすとキリがないかもしれない。
全体的にはポップなのに、テーマは「命」が絡んでくるので明るく無邪気なままでは良くない。
伝えたいことは伝えないと、っていう絶妙なバランス感が素晴らしかった。
えーと、脱線しそうになりました
先に印象深かった2つの話は
どちらも何かと別れるときの話なのですが
そもそもこのわんだふるぷりきゅあ!の、
あえて安っぽく言えばラスボスは別れの辛さから憎悪を燃やしていました。
昔、この街で暮らしていた狼の群れがいて、
その狼の群れと一緒に暮らす青年スバルがいたんですが
人間たちは狼のことを恐れるがあまり、
集団を組んで狼たちを駆逐しようとします。
それに抗う青年スバルは、狼たちと抵抗しますが
猟師の撃った流れ弾から自分をかばう為に犠牲になった狼ガオウのことをとても悔やみます。
そして人間への怨念を抱いたまま死去し、時代を超えて現代へ蘇ります。
スバルは人間ですが狼の姿をして、自分を「ガオウ」と名乗って
人間を滅ぼし、もともと狼達と仲良く過ごしていた森を取り戻し
そして不思議な鏡石の力でガオウを蘇らせると言うのが戦いの理由となっています。
その憎しみの心に当てられて、いろんな動物がバーサーカー状態となって暴れるのでそれを手当てしつつ
心にかけられた呪縛のようなものを浄化していくのがプリキュアの主な仕事だったというわけ。
まぁあとはニコガーデンと言う異世界の保護ももともとはやっていたのだけど。
さて…ダラダラかき続けるのは良くないなあ
もう21年目と言うプリキュアシリーズ。
自分も1番初めからずっと通して見続けているわけでは無いのですが
大体はサブスクなどで振り返ったりして要所要所を見たりしている感じです。
まぁ、かといってすべて覚えてるわけではありませんし
どちらかと言うと忘れていることも多い…
非常に時代の変化とともに変わっているところも多いアニメだと思います、
次のプリキュアは「キミとアイドルプリキュア」と言うタイトルのものなんですが
正直、次も肉弾戦のようなものは封印してやっていくのではないかなと思う。
いや、あくまで予想ですよ?
冒頭にも書いたけど少し物足りなさや寂しさも感じるが
それはそれで時代の流れを汲み取りつつ自由にやってもらったらいいと思う。
そういう、今あるものをどうにかして頑張っていく姿、
というのがそもそもプリキュア全体を通した姿勢であり
抜群に秀でてる人間とか、そういうものはほとんど描かれることがなくて
何かしら悲しみを背負っていたり、劣等感にさいなまれていたり、たまには恋愛に失敗したりちょっと鬱っぽくなったりもして自暴自棄になったりして
まぁそういう姿が良かったりするもので
ていうかちょっと40過ぎたオッサンがあんまり堂々と言うものでは無いかもしれませんが
2月からの新しいプリキュアシリーズも楽しみにしつつ
来週のわんだふる!の最終回もじっくり見届けたいなぁと思います。
プリキュアって、もちろん子供向けのコンテンツなのですが
結構忘れがちというか、わかってもらえてないなあとよく思うんですけど
作っているのは当然なんですけど大人なんですよね。
ものすごく才能溢れた、そして努力をされた脚本家の方たちやアニメーターの方たち、声優さんやスタッフの人たち。
そしてアニメの評価によって株価が上がり下がりしちゃうような状況で作ってるわけです。
売り上げだけを考えればもう少し大人向きのものを作ったりすれば良かったりするんでしょうが
(過去のプリキュアが大人になったシリーズはやってますけど)
(あと今もこれやってます、深夜放送のプリキュア)
まぁそこはあくまで子供向けで貫く!
と言うスタンスがいいわけです。
なので最近よく話題にはなってるんですが
大人がイベントなどにズンズンとでしゃばっていって
ルール違反をしていたり、もしくはルール違反ギリギリのことで子供たちが怖がったりイベントに行きにくかったりと言うのは本末転倒なので私はあんまり行かないようにしていて
(そもそも着ぐるみが苦手だったりするんですよ私…)
ライトなファンという感じで、たまにグッズを買ったり
アニメを見ながらこうやってダラダラと文を書くぐらいにしています、あ、映画は見に行くけど。
プリキュアって良くないですか?
(唐突に言う)
ものすごくポップな色使いと格好をしたキャラ。
そして子供たちと見ていても気まずくならないようなストーリーや
カメラワークだったり、そして配慮や設定。
たまにはものすごくギャップを感じさせる肉弾戦があったりして
重いテーマがあっても何とか乗り越えるような解決、思考が用意されていたりして
なかなかそういうのって少なくなってきてないですか?
他のアニメ知らないんですけど…すみません
にしてもですね
まだまだ30年、40年と続けて欲しいような作品ではあります。
もちろん中身も内容も変わっていくことでしょう。
でもそれでもいいと思います。
「ちょっとオッサン気持ち悪い」、と言われつつもほどよく距離感を取りつつ、これからも日曜日はできるだけ早起きして生暖かく見守っていきたいと思っております。
というわけで、あなたですよ!!
普段見てないとちょっとわからないと思いますが
来週最終回と、2月からの新シリーズもよかったら
苦手な方は苦笑いしつつでも、数話見てみましょうね!
おしまい