嫌われ者を、好きになってみた 〜ゼニゴケ〜
「気持ち悪い〜」とか
「うっとうしい!」とか言われがちらしい
ちょっと気の毒にも思えてくるゼニゴケと言う植物↓
ゼニゴケ、、、?
理科の授業でその名前は聞いたことある方が多いかもしれないけど
実物を見る事は案外少ないとも言われている植物の1つなんです。
似たような姿のコケもわりと多かったりしますしね。
あまり燦々と太陽が当たっている場所には馴染めず
どちらかというとジメジメとした、湿度がもんわりと溜まっているような
ところを好んで育っています。
よく見れば公園などの地面のタイルのスキマ部分なんかにも生きてます。
(そこだけ微妙に水はけが悪いのでなんとか耐え生きている)
写真を見てもらうとわかってもらえるかもしれないけど
葉っぱと言うよりは、少しアメーバのような姿をしていて
成長の仕方もじわじわと、横に横に伸びていくような感じなんですが
私はそこが好きだなと思う。
「成長していく」と言う事は、植物にとっては
つまり自分の範囲を広げていくと言う事もあると思いますが
この植物の生きていく場所の確保の仕方が、
地道にじわじわと伸びていくことだったと言うこと。
これが執着心に似たようなものを感じるし
泥臭さみたいなものを感じるので私は気に入っている。
あと千切れて飛ばされても、そこが耐えれる場所なら芽を出すし、
タネとは言えないんですが自分の分身のようなものをばら撒いて増えることも可能です。(性の交わりが無くても、自分だけで作り出せるので無性芽という)↓
ただ、そう言う丈夫なところが、
お庭を手入れされてる方々には非常に厄介で、
あと園芸業者の方からすると、駆除しても駆除しても生えてくるこのゼニゴケがうっとうしくてしょうがないらしい。
アクアリウムで例えるならば発生してくるちっちゃい貝みたいなもんかな?
そう思うとだいぶ厄介な気がしてきたぞ、、、。
(ちなみに水槽に出てくる貝にはサカマキガイ、モノアラガイなどいろんな種類がいます)
えーと、
ただ、少し切り替えて考えてみましょうか
コケ植物はもともと、太古の時代に水中で藻のような形で生活していた植物たちが
初めて陸上に上がり、生活をしていった最初の陸上植物だと言われています。
そのターニングポイントとなったのは約4億5千万年前と言われてるんですが
想像してみましょう?
水際からじわじわと上がってきた進化の大きな1歩が
何とか自分の範囲を広げようと、空気中という乾燥した環境にあらがって、
根を張って、しっかりと光を受けて成長するために
獲得した方法がこの独特なアメーバのような伸び方だったというわけなんですよね
(誤解ないようにかいときますがゼニゴケが地球史上初というわけではないですがそれに近い時代から育ってたということ)
そう思うとこの一見、気持ち悪くも見えるかもしれない伸び方が、
そしてたくましさなどが、少しは愛おしく思ってくるのではないでしょうか!?
ちょっと一部で嫌われているものの良さを、
あえてこちらから救い取ってあげて、それから見つめ直してみる。
こっちからわかってあげることで「あれ?良いかも?」と思ってみる。
「好きなものは多いほうがいい。」
そうです。
決して、いろんなとこにバラまいたり、放すのは絶対にお勧めしないけれど
あえてゼニゴケをガラスケースなどに入れて身近に育ててみるというのを
私は1つお勧めしたい。
成長が早いので毎日が楽しいですよ。
あとあまり過酷なのは厳しいけれど夏と冬の冷暖房も不要で枯れません。
エコで優しいプチ園芸。
なんかそういう話もBARでできたら楽しいなとも考えています。
特にコケ植物について詳しいわけではないけど
成長記録や思いなど続けられたらまた書きますー。