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いつか消えてしまうから 〜面格子〜

突然の別れだった。

それは、わりと古い感じの建物で
(地震でもきたら崩れたりするんじゃないか、、、?)
と思うこともあったんですがちょっと前に、重機が停まってるなー
と思ったら数日でもう建物の姿はなくて、地面だけになってました。

この時、私は
(ああ!ちゃんと写真撮っておいてよかったー!)
と思ったんですが、何の写真を撮っていたかというとこれです

わりとよくみるハート型(?)

私が気になっていたのは、
この窓にはめ込んである「鉄格子」または「面格子」と呼ばれるものです。

いやいや!
ちょっと待ってください!
ハァ?? とか思って立ち去るのやめてください!

もちろんこれは防犯のための柵の役割をしているものなんですが
最近建てられる住居のものは商品化されたもので済まされることが多く
こういう、少し遊び心というかデザインのあるものは
かなり少なくなってきてるんですよ。

ただの防犯のためだったら単に金属の棒を並べとけばいいようなものを
その時にたずさわった職人さんとか、建築家の方たちの思いがここに
現れつつ、残っているわけです。
私的には、レトロさを持った小粋なカルチャーだと思っています

さて、ここまで来たんですからね!
他にもどういうものかあるかぜひみて行ってくださいよ!
コレクションの一部を公開しましょう!↓

温泉の2階を飾っている

こんなのも

いろんな曲げ方の応用が効いてますね!

生き物をデザインしてそうな?↓

カメレオンみたいな、カエルみたいな

曲がったトタンも良い味出してます。

風車みたいな形のデザイン

ちょっと大掛かりなものもあります。

病院の大きな窓を守るためのデザイン面格子

どうですか?
何かピンと来るもの、ちょっと良いかも、、、
と思ってもらえたらすごく嬉しいです。

さて、ここまで書いておいて
こういう住宅の窓などを勝手に写すのはどうなの?とか思って
調べたことがあったんですが
まずは面格子ばっかり写真に撮って公開をしている、
面格子のファンクラブなるものもあって(入会はしていないですが)

あとはこちらにも書いてますが公道からの撮影は良しとされてるみたい。

まあ確かに、一個一個許可取らないと行けないんだったら
街角で撮った写真に建物が映ったら、それ全てに許可取りに行くなんてほぼ不可能だもんなあ、、、
人の顔が映り込む、いわゆる肖像権に関してはまた別の話。
もちろん家の中が映り込むようなことは避けないといけませんね。


かたい話はこれくらいにしておいて
今はレトロなものが流行っているとも言われてますが
私も少しわかる気がします。
今とは違うデザイン、時代の香り、長くそこに残っているってだけで
なんだか愛おしくて、儚い感じもしていて。

この記事の初めにもありましたが古い建物なんて
最新の重機を使えばわずか数日で「無」にできますからね!
そしてそれはいつ来るかわからない。
人の手によるものかのか、はたまた自然災害によるものなのか。

だからこそ目についたら記憶しておきたいと思う。
(かといって建築について何も詳しくはないのですが)


こういう視点で街を歩くと、いつも同じところを散歩していても
少し楽しくなる、違う景色に見えてくる。
そんな地味なものが好きです。なかなか理解されにくいですが!

またどこか出かけたらコソコソと撮りためていきたい。
歩く速度遅いから大体ソロ活動だけど気にしない。
もし良さそうなものあったら教えてくださいね。
人に受け入れられにくい地味な趣味の話、大いに歓迎なのでどうぞお店で聞かせてください!

では最後にもう一枚!

多分ここももうすぐなくなる

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