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note月額制、課金されるにはこの3つのどれかが必要(大した発見ではないです)
先日、深津さんがこんなツイートをして、話題になってましたよね。
このツイートを見て、色々と考えてみました。
例えば、僕のnoteの「PV数」をチェックしますと、「小説を書いても、個人的なことを書いても、音楽のことを書いても、イベントの告知を書いても、必ず読んでくれる人の人数」は「5000人」くらいなんです(恋愛や生き方みたいなのは1万とか2万とかいきます)。
「なんか林さんの文章を朝に読むのが習慣になってしまって」ってたまに仰っていただけるのですが、おそらく「ついつい毎日クリックしてしまう」って方が5000人いるんだと想像します。
じゃあ例えば、「今までのように必ず毎日更新して、記事1本10円と考えて、月額300円」にしたとします。
その5000人の方が全員、「noteの月額300円」に登録してくれたら、僕、毎月、130万円くらい、noteで入ってくるんですね。
そしたら、後はcakesや他の原稿料と、本の印税で暮らしていけるんです。
でもですね、想像するに、そんな5000人もは登録してくれないはずです。
どのくらいでしょうか。まあ500人くらいなのかなって思います。「払ってまで読みたい」ってすごくハードル高いと思います。
※
このnoteの月額制、「どうしても払って読んでみたいな」って思ってもらうには、下の3つのどれかが必要だと思います。
①有名である
多くのメディアにしょっちゅう顔や名前が出ていて、それも表紙やとても良いページに出ている状況を「有名」と呼びますが、そういう人の情報は、僕たちは「お金がかかるのが当然」って感じるようです。
例えば「タモリ」が毎日「こんな人と夕食を食べました」という写真をアップするだけのコンテンツがあったとします。無名の人が同様に毎日「こんな人と夕食を食べました」とアップする写真より、「価値がある」ように感じますよね。これ、「有名だから覗き見したい」のだと思います。
②役に立つ
これは例えば「お金が儲かる」とか「痩せる」とか「綺麗になる」といった、「何か役立つ情報」なら、みんな課金しますよね。
これ、僕はcakesの方では意識していまして、というのはcakesって「有料コンテンツ」なんですね。わざわざお金を出してまで読むのって、何か「役に立つ」ことだと思うんです。
それで、「キスが出きるか見極める方法」とか「隙で好きにさせる方法」といった文章をcakesで発表しているのですが、これ、やっぱり「ネタ」があまり思いつかないんです。ほんと、人に役に立つ情報って難しいです。
③すごく好きな人のコンテンツ
今、例えば僕が「毎日、エッセイを更新して月額300円」だと、誰を買うかなって考えたら、穂村弘さんと谷川俊太郎と村上春樹なんですね。
なぜこの3人の文章なら買うのか。やっぱり、「すごく好き」なんです。この3人、全員男性ですが、やっぱり僕の中に「恋愛感情に似たもの」があるんだと思います。
※
例えば、あなたがすごく恋をしていたとして、その恋の相手が「昨日、こんな本を読んで、こんなことを考えて、こんなご飯を食べました」って書いてあったら、もう絶対に課金して読んでしまいますよね。
そうなんです。上の3人が、そういう「日常の行動の個人的な文章」を書いていると、お金を払ってでも僕は読んでみたいんです。
そして、「そうかあ、谷川俊太郎、あのカフェに行ってるんだ。今度、行ってみよう」って思うんです。
たぶん、すごく「好き」なんですよね。
そういう風に「すごく好き」になってもらうというのが、noteの月額制の3つ目の可能性かなと思います。
※
でも「すごく好きになってもらう」って結構、難しいですよね。すごく好きになってもらうにはどういう風にすればいいのかは、また考えます。
お酒やバーについての僕の本です。『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?』
bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。
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