女性の喋り方バンザイ

男性が理解できない女性の言動のひとつに「話題があちこち飛びすぎて、何が言いたいのかわからない」というのがあると思います。

例えばこんな感じです。

「最近、モテと非モテみたいな話題多いじゃないですか。

で、モテる秘訣のひとつに料理が出来るっていうのがあると思うんですけど、以前は得意な料理はって聞かれると『肉じゃが』って答えるのが『家庭的』とか『おふくろの味』みたいな感じで正解だったらしいんです。

でも最近は『得意な料理は冷蔵庫にあるもので間に合わせで作るもの』って答えるのが正解らしいんですよ。

でもそれって『得意な料理』じゃないし。

料理って私思うんですけど、別にやろうと思ったら誰でも出来るんだけど…」

この感じの会話、男性は「あれ? モテ非モテの話はどこに行ったの? なんで料理の話なの?」って気になっちゃって、もう女性の会話の展開についていけないんですよね。

で、ついつい男性は「ねえ、最初に言ってたモテる話はどこにいったの?」って質問しちゃうんです。

ええと、女性としてはそうじゃないんですよね。

これ、会議じゃないんだから、テーマがあって結論を話すんじゃないんだから、私が話したいことを話して、あなたは「なるほどね」とか「それ面白いね」って言ってれば良いんだからって問題なんです。

でも男性はついていけないんですよね。

ちなみに僕はすごく「女性脳」らしくて、女性のこういう「どんどん話が違う方に展開していく」のってすごく好きだし、どんどん景色が変わる川の流れを見ているみたいで結構一緒に楽しめるんです。

そして、僕は文章を書くとき、この女性の喋り方のスタイルをよく採用しています。

ひとつの話題を出しておいて、そしてその後、連想ゲームのようにちょっとずらした話題に移して、そしてまた…、というのを繰り返して、全部まとめて「包括的な、大きいお母さんのような、なんとなくイメージが伝わる」って感じの文章をたまに試みています。

男性脳の「起承転結」がはっきりしているカチッとした文章も良いのですが、全体像としてジワジワと伝わる文章もありかなと思っています。

女性の喋り方バンザイです。

※もちろん性はグラデーションなので、人によります。女性でも起承転結がはっきりしている感じの会話を好む人もいるし、男性でも僕のように、少しづつズレる会話をする人もいます。でも、印象として女性が、こういう喋り方をよくする気がします。性はグラデーションです。

#コラム

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