臆病で不器用だったこと、と11月8日の日記

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#私小説

大人になってみると、「どうして小さい頃、あんなことを悩んでいたんだろう」って思うのだけど、子供の頃はそれがイヤでイヤでしょうがないってことがたまにある。

例えばランドセルの色がみんなと違うとか、どうしてもお弁当の中をみんなに見せられないとか、男子なら大便に行けないとか、給食の牛乳が飲めないとか、そういったことだ。

本当に今になって考えてみると、全然大したことじゃないのだけど、小さい頃はそれが気になってしょうがなくて、それが人によっては大きな歪みやねじれになって「学校に行きたくない」って思い始めたり、「いじめにつながったり」というような大きな事態になってくる。本当に大人になってしまえば大したことではないのだけれど。

僕の小さい頃にもそういう「学校にどうしても行きたくないこと」がひとつあった。

僕はとても「臆病」で「不器用」だった。

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