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アナログレコードとDiscogsとメルカリを合わせたような新しいサービス
先日、渋谷のHMVの前で、中国人と思われる若い女性が、おそらくその恋人だと思われる若い中国人男性の写真を撮っていました。
その男性は「テレサテン」のレコードを持って、良い笑顔で写真におさまっていました。
ご存じですか? 今、中国の若い裕福な層が、テレサテンのかつてのレコードを集めていて、世界中のテレサテンの中古レコードが高騰しているのは。
そしてその男性が持っていたテレサテンのレコードは、日本が「中国人の需要を見込んで」再プレス再発売した盤でした。
アナログレコード、流行ってますよね。
CD店としてのHMVが渋谷を撤退したとき、「ああ、ひとつの時代が終わったな」って感じましたが、ご存じのように、今はアナログレコード店としてのHMVが渋谷に誕生し、すごい売り上げのようで、続いて新宿、吉祥寺とアナログレコード専門のHMVを展開しています。
bar bossaの上に、以前「Face Records」というアナログレコード専門店があったのですが、今は以前シスコがあった辺りの良い場所に移転し、下北沢にもお店を出し、今はブルックリンにもお店を構えました。
若い世代でアナログレコードに興味を持っている人も多いようですし、たぶんアナログレコードはこの世界からなくなったりはしないでしょう。
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Discogsというサイトはご存じでしょうか?
僕たちのようなアナログレコードが好きな人間は、このサイトに行って、「ああ、このアーティスト、こんなアルバムも出してるんだ。へえ、20ドルか。じゃあ日本で探しても、3千円以内で見つかるだろうな」って感じでチェックしたりします。
このDiscogsの良いところは、「世界中のレコードコレクター」が、勝手に「リスト」を作ってくれるというところなんです。
もちろん本人たちは「売るつもり」で、ここに色々と「こんなジャケ違いがある」って感じで、リストを作成しているのですが、それが結果、膨大な「ディスコグラフィー」になっている、というわけです。
ですので、Wikipediaにもアーティストのディスコグラフィーはありますが、もちろん「完璧」ではないんですね。
でも、Discogsでは、ほぼ「完璧」に近いんです。
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このDiscogsの日本版のメルカリのようなサイトを、bar bossaの常連さん達が作ることになりました。
そこで、音楽コラムと言いますか、僕が「レコードコラム」みたいなものを書きました。
テーマは「ブラジル盤のアナログレコード」です。
実はブラジル盤って、すごく特殊で、アナログレコードのガラパゴスみたいに、ブラジルだけにしかないような「仕様」になっているんです。
そんな「ブラジル盤」の面白さ、魅力を書いてみました。是非!
※tofubeatsやジャイルス・ピーターソン、曽我部恵一さんのインタビューなんかもありますよ。こちらです。
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