どこか別の所に
きっかけ
この映画を、残念ながら
観ていません。
故・菅原文太さん演じるグランパが帰って来る。
お騒がせの程度が
寅さんのそれとはけた違いのグランパ。
孫むすめ石原さとみさんとの作品。
そのテーマ曲だったそうです。
筒井康隆さんをご存じでしょうか?
わたしの青春時代に出会った
社会風刺のSF作家のひとりです。
どこか別の所に~Somewhere Not Here
こころが傷ついたとき、
じっとうずくまって時が経つのを待つことは
こころの薬になります。
もうひとつの薬は、
今と、違う所に身を移すことです。
わたしの13回の引っ越しの中に一つ、
この理由があります。
でも、
ついて来るのです。
自分のこころの中にあるから、あたりまえ。
いつもの道
通いなれた道があります。
それは、こころにも。
『自分』は実在しない。
でも、何かあったとき、
いつも同じ考え、思いを持つのは
こころの中の細道のおかげ。
この道筋が、
自分らしさです。
朝、目覚めると
昨日までの自分が作った
踏み分け道に立ちます。
振り返ると、
大小さまざまな道が見えます。
自分が通って来た過去の記憶です。
何度も繰り返し考えた道は太く、
新しい道、
すぐに後戻りした道は細くて、
いつの間にか消えてしまいます。
古い道も、消えて行きます。
かつては汽車が走る線路であっても。
行きつくところに真っしぐら
走っても、歩いても、立ち止まったとしても
人生の最終地点は、誰もが同じ。
願わくは、
明るく、楽しい道を歩きたい。
出来れば、
気の合う誰かが
一緒に歩いてくれたら嬉しい。
人生の別れ道で、
一緒に歩いてた人が遠ざかって行きます。
まだ見えてるのに…
わたしの人生に必要な間、
一緒に歩いてくれました。
遠ざかるのは、
あの人にとっても、わたしにとっても、
お互いに支え合う必要が
なくなったからなのでしょう。
わたしはわたしのことを、わたしのために。
あなたはあなたのことを、あなたのために。