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手法1〜二世
かえる爺は被爆二世です。
父蛙が広島の原子野で救難活動後、終戦後帰省したのが長崎。ここでも二次被爆。
その息子が翁爺です。
父蛙は、手帳交付の手続きはしませんでした。
翁爺がもらったお嫁さんも被爆二世。父蛙に引き合わせた夜、父蛙は彼女が被爆二世ではなかろうね、と念押しをしました。終戦後40年経っても、被爆経験を持つ長崎市民は、後影響を恐れて生きていました。
父蛙は原子野で見たことを、一切語りませんでした。
義父蛙は、入営した後の平壌での事、捕虜生活については雄弁に語りましたが、中国インドシナを転戦した時の事を語りませんでした。
それぞれに心に傷を負ったのでしょうか。
石牟礼さんのような立場から、語り継ぐ人がいなかったのでしょうか。
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